当工場では原料aを工程の始点で投入して製品Aを量産しており,パーシャル・プランによる標準原価計算制度を実施している。正常…
管理会計論 管理会計論 問題8
当工場では原料aを工程の始点で投入して製品Aを量産しており,パーシャル・プランによる標準原価計算制度を実施している。正常な状態の下では仕損は生じることなく原料aの96 %が製品Aとなり,工程の終点で減損が発生するものとして減損費を処理している。次の〔資料〕に基づき,正常減損費を原価標準に組み込んだ後の計算結果として最も適切なものの番号を一つ選びなさい。なお,本問では,原価要素別の標準消費量を適当な分だけ増やして正常減損費を原価標準に組み込む方法を第1 法,正常減損費を区分して原価標準に組み込む方法を第2 法とする。また,計算過程で端数が生じる場合,計算途中では四捨五入せず,最終数値の円未満を四捨五入すること。(8 点)〔資料〕1.製品Aの原価標準(正常減損費組込み前)原 料 費 500 円/kg × 4.8 kg = 2,400 円直接労務費 1,500 円/時間× 3 時間= 4,500 円製造間接費 2,100 円/時間× 3 時間= 6,300 円13,200 円2.当月の生産データ月初仕掛品 100 単位(加工費進捗度75 %)当月投入 3,150 単位合 計 3,250 単位減 損 150 単位月末仕掛品 100 単位(加工費進捗度25 %)完 成 品 3,000 単位3.当月原料実際消費量 15,100 kg4.当月実際直接作業時間 9,324 時間
- (1)数量差異は,第1 法が50,000 円の不利差異,第2 法が10,000 円の有利差異となり,第1 法がより適切な計算方法である。
- (2)時間差異は,第1 法が180,000 円の不利差異,第2 法が36,000 円の不利差異となり,第2 法がより適切な計算方法である。
- (3)月初仕掛品原価は,第1 法が1,093,750 円,第2 法が1,050,000 円であり,第2法がより適切な計算方法である。
- (4)月末仕掛品原価は,第1 法が530,400 円,第2 法が510,000 円であり,第1 法がより適切な計算方法である。
- (5)第2 法にて異常減損費を求める場合,正常減損費を含めなければ異常減損費は396,000 円である。
正答 (3)
正答は (3)。月初仕掛品は第1法1,093,750円・第2法1,050,000円で、減損が終点で生じるので第2法が適切です。
減損は工程の終点で生じるので、仕掛品には減損費を負担させない第2法が適切です。
【原価標準】
第1法:消費量を÷0.96 で増やす
原料 5kg×500=2,500、加工費 3.125時間×(1,500+2,100)=11,250、計13,750
第2法:13,200に正常減損費 13,200×4/96=550 を区分して加え、計13,750
【月初仕掛品(100単位・75%)】
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第1法:2,500×100+11,250×75=1,093,750
第2法:2,400×100+10,800×75=1,050,000
【ほかの選択肢】
(1) 誤り。減損は終点で生じるので、第1法がより適切というのは誤りです。
(2) 誤り。第1法の時間差異は(2,950単位×3.125時間-9,324時間)×1,500=157,875円の不利差異です。
(4) 誤り。第1法は 250,000+11,250×25=531,250円で、適切なのも第2法です。
(5) 誤り。正常減損は良品3,000単位÷0.96×4%=125単位で、異常減損は25単位、25×13,200=330,000円です。
出典:2023年(令和5年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題8(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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