監査事務所の品質管理に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題6
監査事務所の品質管理に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.監査に関する品質管理基準は,公認会計士による財務諸表の監査において適用されるものであり,品質管理システムの構成は,監査事務所の規模や扱う監査業務の目的,内容等により,監査業務の質が合理的に確保される範囲において変化しうるため,監査事務所によって異なることがある。イ.品質管理基準報告書には,監査における不正リスク対応基準に準拠して実施される監査業務を行う監査事務所に遵守が求められる要求事項が含まれている。この要求事項は,監査事務所に新たな品質管理システムの導入を求めているものではなく,不正リスクに対応する観点から特に留意すべき点に対応したものである。ウ.監査事務所は,金融商品取引法に基づく監査であっても,監査報告の対象となる財務諸表の社会的影響が小さく,かつ,監査報告の利用者が限定されている非上場会社の監査業務の場合には,審査を要しないとすることができる。エ.監査事務所は,不正による重要な虚偽表示を示唆する状況が識別された場合に,修正後の監査計画及び監査手続の妥当性について,監査事務所としての審査が行われるよう,審査に関する方針及び手続を定めなければならない。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (1)
正答は (1)。品質管理システムは事務所ごとに異なりうる(ア)、不正リスク対応の要求事項は新しい体制を求めるものではありません(イ)。
監査に関する品質管理基準と、品質管理基準報告書の考え方を問う問題です。
【各記述】
ア 正しい。品質管理基準は公認会計士による財務諸表の監査に適用され、品質管理システムの構成は、事務所の規模や業務の目的・内容などに応じて、監査の質を合理的に確保できる範囲で異なりえます。
イ 正しい。不正リスク対応基準に準拠する監査業務に関する要求事項は、新しい品質管理システムの導入を求めるものではなく、不正リスクに対応する観点から特に留意すべき点を示したものです。
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ウ 誤り。審査を要しないとできるのは、財務諸表の社会的影響が小さく、かつ監査報告の利用者が限定されている監査業務で、意見が適切に形成されていることを確認できる他の方法が定められている場合です。不特定多数の投資者が利用する金融商品取引法に基づく監査はこれに当たらず、審査を省略できません。
エ 誤り。不正リスク対応基準で修正後の監査計画・監査手続の妥当性などの審査が求められるのは、不正による重要な虚偽表示の「疑義があると判断した場合」です。不正を「示唆する状況」を識別した段階ではありません。
正しいのはアとイで、(1) です。
出典:2023年(令和5年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題6(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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