リスク評価手続に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

監査論 監査論 問題15

リスク評価手続に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.監査リスクとは,財務諸表に生じた重要な虚偽表示を,監査人が監査手続を実施しても看過してしまうリスクをいう。監査人は,このリスクを合理的に低い水準に抑えることが求められている。イ.監査人は,虚偽表示の発生可能性と影響の度合いを考慮して,固有リスクが最も高い領域に存在すると評価した場合,そのリスクを特別な検討を必要とするリスクとしなければならない。なお,ここでいう虚偽表示の影響には,金額的な影響だけでなく質的な影響も含まれる。ウ.特定のアサーションが,関連するアサーション(重要な虚偽表示リスクが識別されたアサーション)かどうかを判断するに当たっては,監査人は,当該アサーションについて固有リスクと統制リスクの両者を評価しなければならない。エ.監査人は,当年度の重要な虚偽表示リスクを評価するため,過年度に自ら監査手続を実施して入手した情報を利用することがあるが,そうした情報についても,監査証拠としての適合性及び信頼性を評価しなければならない。

正答 (5)
正答は (5)。固有リスクが最も高い領域なら特別な検討を必要とするリスクで(イ)、過年度の情報も適合性・信頼性を評価します(エ)。 監査リスクとリスク評価手続を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。監査リスクは、監査人が財務諸表の重要な虚偽表示を看過して、誤った意見を表明する可能性をいいます。記述は「意見」の点が欠けています。 イ 正しい。虚偽表示の発生可能性と影響の度合い(金額的・質的な影響)を考慮し、固有リスクが最も高い領域にあると評価したリスクは、特別な検討を必要とするリスクとします。
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ウ 誤り。関連するアサーションかどうかは、内部統制を考慮する前の固有リスクの性質に基づいて判断します。統制リスクの評価はこの判断に用いません。 エ 正しい。過年度の監査で得た情報を当年度のリスク評価に使う場合も、その情報が監査証拠として適合性と信頼性をもつかを評価しなければなりません。 正しいのはイとエで、(5) です。

出典:2023年(令和5年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題15(金融庁 公表)出典元ページ

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