標準原価計算に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

管理会計論 管理会計論 問題7

標準原価計算に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.我が国の「原価計算基準」において想定される標準原価は,原価管理や予算編成,また,たな卸資産価額や売上原価算定のために現状に即した標準となるよう,しばしば改訂されることが要求されるが,このような標準原価を当座標準原価という。イ.実際生産量と標準歩留率から計算された原料投入量を標準配合割合で分けた原料別投入量と,実際配合割合で分けた原料別投入量の差に,原料別標準価格を乗じたものが原料配合差異である。ウ.標準原価計算には科学的,統計的調査に基づいて能率の尺度となるよう予定された財貨の消費量が欠かせないが,このことは標準原価計算が20 世紀初頭にF.W.テイラーが考案した科学的管理法に基づいているためである。エ.現代の原価管理は,量産段階において標準原価の達成を目的とする原価維持と標準原価の低減を目的とする原価統制,更に,新製品の企画・開発段階にて目標原価を設定し,それを達成するための方策を練る原価企画という三つのプロセスから構成されている。

正答 (2)
正答は (2)。現状に即してしばしば改訂される標準原価は当座標準原価で(ア)、標準原価計算はテイラーの科学的管理法に由来します(ウ)。 標準原価の種類、配合差異の計算、原価管理の体系を問う問題です。 【各記述】 ア 正しい。「原価計算基準」は、原価管理・予算編成・たな卸資産価額と売上原価の算定のいずれにも現状に即した標準を求め、条件が変われば改訂するとしています。こうした標準原価を当座標準原価といい、改訂しない基準標準原価と区別します。 イ 誤り。原料配合差異は、実際の総投入量を標準配合割合で分けた原料別投入量と、実際の原料別投入量との差に、原料別標準価格を掛けたものです。実際生産量と標準歩留率から求めた投入量(標準投入量)を使うのは歩留差異の側です。
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ウ 正しい。科学的・統計的調査に基づく標準消費量の考え方は、20世紀初頭のテイラーの科学的管理法に基づいています。 エ 誤り。量産段階で標準原価を達成するのが原価維持、原価を下げるのが原価改善です。原価企画と合わせた三つで構成されるとされ、「原価統制」ではありません。 正しいのはアとウで、(2) です。

出典:2024年(令和6年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題7(金融庁 公表)出典元ページ

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