投資計画の経済性計算に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
管理会計論 管理会計論 問題15
投資計画の経済性計算に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.回収期間法は投資額の目標回収期間をあらかじめ設定しておき,投資案の回収期間が目標回収期間内であるときにその案を採用する経済性計算の手法の一つである。しかし,回収期間法では,投資額を回収した後のキャッシュ・フローが考慮されていないため,プロジェクト期間全体の収益性の判断ができない。イ.複数の投資案の経済性計算においては対象となる案件が相互排他的投資で,投資から得られる毎年の正味キャッシュ・フローがプラスである場合は,正味現在価値法と内部利益率法とでは必ず同じ投資案が採択される。ウ.投資の効果が長期にわたる場合は,投資の経済性計算において貨幣の時間価値を考慮することが重要である。経済性計算の手法のうち,正味現在価値法と内部利益率法は貨幣の時間価値を考慮する手法であり,単純回収期間法と収益性指数法は貨幣の時間価値を考慮しない手法である。エ.正味現在価値は割引率の関数としてグラフに表すことができる。縦軸に正味現在価値,横軸に割引率をとり,割引率に応じた投資案の正味現在価値をプロットすると正味現在価値線が描かれる。それと横軸との交点が内部利益率を表す。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (3)
正答は (3)。回収期間法は回収後のキャッシュ・フローを考えず(ア)、正味現在価値線と横軸の交点が内部利益率です(エ)。
投資案の経済性計算の手法の特徴を問う問題です。
【各記述】
ア 正しい。回収期間法は、回収期間が目標以内なら採用する方法です。回収後のキャッシュ・フローを考えないため、プロジェクト全体の収益性は判断できません。
イ 誤り。相互排他的な投資案では、投資規模やキャッシュ・フローの時期の違いによって、正味現在価値法と内部利益率法で採択する案が食い違うことがあります。毎年のキャッシュ・フローがプラスでも「必ず同じ」とはいえません。
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ウ 誤り。収益性指数法は、将来キャッシュ・フローの現在価値を投資額で割る方法で、貨幣の時間価値を考慮します。考慮しないのは単純回収期間法や会計的利益率法です。
エ 正しい。縦軸に正味現在価値、横軸に割引率をとって描いた正味現在価値線が横軸と交わる点、つまり正味現在価値が0になる割引率が内部利益率です。
正しいのはアとエで、(3) です。
出典:2024年(令和6年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題15(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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