監査人として備えるべき資質に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題11
監査人として備えるべき資質に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人には,その資質の向上が求められ,そのための一つの手段として,日本公認会計士協会が自主規制として実施してきた継続的専門研修(CPE)があったが,現在は公認会計士法によって継続的専門能力開発(CPD)制度の研修を受けることが義務付けられている。イ.監査人に求められる職業的専門家としての専門能力とは,財務諸表の適正性についての意見を表明するために必要な能力を意味し,被監査会社がデータの収集,整理,加工等を行うのに利用している情報技術とシステムに関する基礎的な知識と技術的な能力は求められていない。ウ.監査人に求められる職業的専門家としての懐疑心とは,誤謬又は不正による虚偽表示の可能性を示す状態に常に注意し,監査証拠を鵜呑みにせず,批判的に評価する姿勢を意味し,それは監査人が,経営者は誠実でないという想定をすることを求めている。エ.監査人に求められる職業的専門家としての独立性は,公正不偏性と外観的独立性からなり,財務諸表監査の最も重要な存立基盤として,監査人はその保持に努めなければならない。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (3)
正答は (3)。公認会計士は法律で研修(CPD)を受けることとされ(ア)、独立性は公正不偏性と外観的独立性からなります(エ)。
監査人に求められる資質(専門能力・懐疑心・独立性・研修)を問う問題です。
【各記述】
ア 正しい。協会の自主規制として始まった継続的専門研修は、現在は公認会計士法28条で、公認会計士が日本公認会計士協会の研修を受けるものとされ、継続的専門能力開発(CPD)制度として義務付けられています。
イ 誤り。専門能力には、会計・監査の知識だけでなく、被監査会社が利用している情報技術とシステムに関する基礎的な知識や技術的な能力も含まれます。
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ウ 誤り。職業的専門家としての懐疑心は、経営者が誠実であるとも誠実でないとも想定しない姿勢です。経営者は誠実でないと想定することを求めるものではありません。
エ 正しい。独立性は、公正不偏の態度(精神的独立性)と、独立の立場を損なう利害や外観を持たない外観的独立性からなり、財務諸表監査の最も重要な存立基盤です。
正しいのはアとエで、(3) です。
出典:2024年(令和6年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題11(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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