財務諸表監査における法令の検討に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題14
財務諸表監査における法令の検討に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,経営者に対し,財務諸表を作成する場合にその影響を考慮すべき,既に認識されている違法行為又はその疑いが全て監査人に示された旨の経営者確認書を提出するよう要請しなければならない。イ.監査人は,不正によるか誤謬によるかを問わず,全体としての財務諸表に重要な虚偽表示がないことについて合理的な保証を得ることが求められているが,企業の違法行為の防止に対して責任は負わず,違法行為の全てを発見することが期待されているわけではない。ウ.監査人は,違法行為を識別した場合,監査調書に,当該違法行為に加え,実施した監査手続,行った職業的専門家としての重要な判断及び到達した結論を記載しなければならないが,違法行為に関連する重要な事項についての経営者,監査役等及びその他の者との協議事項まで記載する必要はない。エ.監査人は,財務諸表上の重要な金額及び開示の決定に直接影響を及ぼさない場合であっても,事業継続のために必要な被監査会社の事業の許認可に関する規定を遵守しているかどうかについて,十分かつ適切な監査証拠を入手しなければならない。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (1)
正答は (1)。違法行為がすべて示された旨の経営者確認書を求め(ア)、監査人は違法行為の防止に責任を負わず全部の発見も期待されていません(イ)。
財務諸表監査における法令の検討(監査基準報告書250)を問う問題です。
【各記述】
ア 正しい。監査人は経営者に、財務諸表の作成で影響を考慮すべき、既に認識している違法行為またはその疑いをすべて示した旨の経営者確認書を求めなければなりません。
イ 正しい。違法行為の防止は経営者や監査役等の責任です。監査には固有の限界があるため、監査人はすべての違法行為を発見することを期待されてはいません。
解説の続きをみる続きを閉じる
ウ 誤り。違法行為を識別したときは、実施した手続・重要な判断・結論に加えて、経営者や監査役等その他の者との協議事項も監査調書に記載します。
エ 誤り。事業の許認可に関する規定のように、財務諸表上の金額や開示に直接影響しない法令については、経営者への質問や許認可の文書の閲覧などで違反の識別に役立つ手続を行います。遵守について十分かつ適切な監査証拠を入手するのは、財務諸表上の重要な金額と開示の決定に直接影響する法令です。
正しいのはアとイで、(1) です。
出典:2024年(令和6年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題14(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
「監査論」のほかの問題
- 2023年(令和5年)第Ⅰ回 監査論 問題11我が国における一般に公正妥当と認められる監査の基準に関する次の記述のうち,正しいものの組
- 2023年(令和5年)第Ⅱ回 監査論 問題14不正による重要な虚偽表示リスクに関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な
- 2024年(令和6年)第Ⅱ回 監査論 問題17不正リスク対応に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びな
- 2025年(令和7年)第Ⅰ回 監査論 問題20監査報告書における「その他の事項」に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適
- 2022年(令和4年)第Ⅰ回 監査論 問題3公認会計士法に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさ
- 2022年(令和4年)第Ⅱ回 監査論 問題6会社法における監査制度に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一
スポンサーリンク

