リスク対応手続に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題15
リスク対応手続に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.リスク対応手続は,識別し評価したアサーション・レベルの重要な虚偽表示リスクに対応して,立案し実施されるものであるが,評価した財務諸表全体レベルの重要な虚偽表示リスクが,リスク対応手続の種類,時期及び範囲に影響を及ぼすことがある。イ.監査人は,特定のアサーションに対して,運用評価手続を実施することなく実証手続のみを実施する監査アプローチを選択することはあるが,実証手続を実施することなく運用評価手続のみを実施する監査アプローチを選択することは認められない。ウ.監査人が,検証対象となっているアサーションについて,実証手続によって虚偽表示を発見しなかったことは,当該アサーションに関連する内部統制が有効であることの監査証拠とはならない。エ.監査人は,特別な検討を必要とするリスクに対して実証手続のみを実施する場合,詳細テストと分析的実証手続を組み合わせて実施しなければならない。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (2)
正答は (2)。財務諸表全体レベルのリスクもリスク対応手続に影響し(ア)、実証手続で虚偽表示がなくても内部統制が有効な証拠にはなりません(ウ)。
リスク対応手続(監査基準報告書330)を問う問題です。
【各記述】
ア 正しい。リスク対応手続はアサーション・レベルのリスクに対して立案・実施しますが、財務諸表全体レベルのリスクの評価も、手続の種類・時期・範囲に影響することがあります。
イ 誤り。特定のアサーションについては、運用評価手続だけで有効に対応できると判断することもあります。ただし、重要な取引種類・勘定残高・注記事項ごとには、リスクの評価にかかわらず実証手続を行います。
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ウ 正しい。実証手続で虚偽表示が見つからなかったことは、そのアサーションに関連する内部統制が有効であることの監査証拠にはなりません。内部統制の有効性は運用評価手続で確かめます。
エ 誤り。特別な検討を必要とするリスクに実証手続だけで対応する場合は、詳細テストを含めなければなりません。詳細テストだけで行うこともでき、分析的実証手続との組合せは必須ではありません。
正しいのはアとウで、(2) です。
出典:2024年(令和6年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題15(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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