会計上の見積りの監査に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

監査論 監査論 問題17

会計上の見積りの監査に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,会計上の見積りについて,当該見積りの不確実性が高いと判断した場合には,特別な検討を必要とするリスクが存在しているとして,監査手続を実施しなければならない。イ.監査人は,経営者の見積額の合理性を評価するために,監査人の許容範囲を設定することが適切であると判断する場合には,想定される結果の全てが含まれるように許容範囲を決定しなければならない。ウ.監査人は,過年度の会計上の見積りの確定額について,遡及的に検討することが求められている。検討の結果,確定額と過年度の財務諸表における認識額との間の差異が,過年度の財務諸表に虚偽表示があったことを示すこともある。エ.監査人は,個々の会計上の見積りの合理性に関して結論付ける際に,経営者の偏向が存在する兆候があったとしても,それだけでは虚偽表示とはならないが,その内容と監査への影響に関する監査人の評価を監査調書に記載しなければならない。

正答 (6)
正答は (6)。過年度の見積りの確定額を遡及的に検討し(ウ)、経営者の偏向の兆候はそれだけでは虚偽表示ではないが評価を調書に記載します(エ)。 会計上の見積りの監査(監査基準報告書540)を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。見積りの不確実性が高いときは固有リスクが高くなりますが、特別な検討を必要とするリスクかどうかは監査人が判断します。不確実性が高ければ自動的にそうなるのではありません。 イ 誤り。監査人の許容範囲には、監査証拠に裏付けられ合理的と評価した金額だけを含めます。想定されるすべての結果を含めるのではありません。
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ウ 正しい。過年度の見積りの確定額や再見積額を遡及的に検討します。確定額と認識額の差異は通常は虚偽表示を意味しませんが、過年度の虚偽表示を示すこともあります。 エ 正しい。個々の見積りに経営者の偏向の兆候があっても、それだけでは虚偽表示ではありません。ただし、その兆候と監査への影響の評価は監査調書に記載します。 正しいのはウとエで、(6) です。

出典:2024年(令和6年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題17(金融庁 公表)出典元ページ

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