製造間接費配賦計算に関する次の記述のうち,原価計算の理論および我が国の「原価計算基準」に照らして,正しいものの組合せとし…
管理会計論 管理会計論 問題3
製造間接費配賦計算に関する次の記述のうち,原価計算の理論および我が国の「原価計算基準」に照らして,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.製造間接費を部門別に計算する主目的は,有効な原価管理を行うことおよび正確な製品原価の計算をすることである。これらの目的のために,原価部門を製造部門と補助部門に分ける。個別原価計算における間接費は,原則として部門間接費として予定配賦率をもって各指図書に配賦する。イ.部門費の第1 次集計では,部門個別費は原価部門における発生額を直接当該部門に賦課し,部門共通費は適切な配賦基準によって関係各部門に配賦する。部門費の第2 次集計とは,補助部門費の製造部門への配賦を意味する。その場合に,補助部門費の配賦方法として,直接配賦法,階梯式配賦法,相互配賦法等がある。一部の補助部門費は,必要ある場合には,これを製造部門に配賦しないで製造指図書に賦課することができる。ウ.補助部門費を固定費と変動費に分けて配賦する方法を複数基準配賦法という。固定費については固定費予算を計画消費量に基づいて配賦し,変動費については実績消費量に基づいて配賦する。これにより,他の用役消費部門の操業度の増減により補助部門費配賦額が変動することを避けることができる。エ.製造部門別の製造間接費を管理するとき,部門別に実際発生額と予定配賦額の差額を予算差異と操業度差異に分解できる。責任会計の観点によれば,各製造部門の現場管理者にとって重要な差異は操業度差異である。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (2)
正答は (2)。部門別計算の目的と部門の区分(ア)、複数基準配賦法の考え方(ウ)が正しい記述です。
製造間接費の部門別計算を問う問題です。
【各記述】
ア 正しい。部門別計算は、原価管理と製品原価の正確な計算のために行い、原価部門を製造部門と補助部門に分けます。個別原価計算の間接費は、原則として部門間接費として予定配賦率で各指図書に配賦します。
イ 誤り。前半(第1次集計・第2次集計・配賦方法)は正しいのですが、基準は、一部の補助部門費は必要ある場合に製造部門に配賦しないで「直接に製品に配賦」できるとしています。製造指図書に「賦課」するのではありません。
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ウ 正しい。複数基準配賦法では、固定費は用役の計画(予定)消費量の割合で、変動費は実際消費量の割合で配賦します。他部門の操業度の増減で配賦額が変わる不都合を避けられます。
エ 誤り。操業度差異は主に設備の利用度の問題で、現場管理者には管理しにくい差異です。責任会計の観点から現場管理者にとって重要なのは、管理可能な予算差異です。
正しいのはアとウで、(2) です。
出典:2024年(令和6年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題3(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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