監査人の職業的懐疑心に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

監査論 監査論 問題12

監査人の職業的懐疑心に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,独立性を保持することで,他の者からの不当な影響を受けることなく監査意見を形成することができる。しかしながら,独立性を保持することで,職業的懐疑心が保持される可能性が高まることはない。イ.監査人は,監査の過程を通じて職業的懐疑心を保持することにより,監査手続の結果について十分な検討をせずに一般論に基づいて結論を導いてしまうリスクを抑えることができる。ウ.監査人が,過去の経験に基づいて,経営者,取締役等及び監査役等は信頼が置ける,又は誠実であると認識している場合,それによって職業的懐疑心を保持する必要性が軽減されることがある。エ.監査基準は財務諸表の重要な虚偽表示の原因となる不正を発見する姿勢の強化を図るため,職業的専門家としての懐疑心について規定しているが,監査人としての責任の遂行の基本は職業的専門家としての正当な注意を払うことにあり,職業的懐疑心を保持することは正当な注意義務の範囲に含まれる。

正答 (5)
正答は (5)。懐疑心の保持は一般論で安易に結論を出すリスクを抑え(イ)、懐疑心の保持は正当な注意義務の範囲に含まれます(エ)。 職業的懐疑心を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。独立性を保持して不当な影響を受けない立場にあることは、職業的懐疑心を保持する可能性を高めます。独立性と職業的懐疑心は互いに関連しています。 イ 正しい。監査の過程を通じて職業的懐疑心を保持することで、監査手続の結果を十分に検討せずに一般論で結論を導くリスクなどを抑えられます。 ウ 誤り。経営者や監査役等が信頼でき誠実であるという過去の経験があっても、職業的懐疑心を保持する必要性は軽減されません。
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エ 正しい。監査基準は、不正を発見する姿勢を強めるため職業的懐疑心を規定していますが、監査人の責任の基本は正当な注意を払うことにあり、職業的懐疑心の保持はその範囲に含まれるとされています。 正しいのはイとエで、(5) です。

出典:2024年(令和6年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題12(金融庁 公表)出典元ページ

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