監査上の重要性に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題15
監査上の重要性に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,従来,監査計画の策定時において重要性の基準値を当期の予想税引前利益を指標として決定している場合でも,市場環境の一時的な悪化によって大幅に税引前利益が減少する見込みとなるようなときは,過年度の数値を参考として算定した正常な税引前利益を基礎に重要性の基準値を決定することもある。イ.監査人は,未修正の虚偽表示と未発見の虚偽表示の合計が重要性の基準値を上回る可能性を適切な低い水準に抑えるために,手続実施上の重要性を複数設定できるが,当該設定額を重要性の基準値と同額以下とすることがある。ウ.監査の実施過程において,企業の実績が重要性の基準値を当初決定する際に使用した年度の業績予測から大幅に下方乖離する可能性が高まった場合には,監査人は重要性の基準値をより低い金額に改訂しなければならない。一方で,企業の実績が大幅に上方乖離する可能性が高まった場合には,監査人は重要性の基準値をより高い金額に改訂してはならない。エ.監査人は,未修正の虚偽表示が重要性の基準値を上回っている場合でも,勘定科目等の分類に係る虚偽表示のように,全体としての財務諸表との関連で重要ではないと判断することがある。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (3)
正答は (3)。一時的に利益が落ち込む場合の正常な利益による基準値の決定(ア)と、分類の虚偽表示を重要でないとする判断(エ)が正しい記述です。
監査上の重要性(監基報320・450)を問う問題です。
【各記述】
ア 正しい。市場環境の一時的な悪化で税引前利益が大きく減る見込みのときは、過年度の数値などから正常な税引前利益を算定し、それを基礎に重要性の基準値を決めることがあります。
イ 誤り。手続実施上の重要性は、未修正と未発見の虚偽表示の合計が重要性の基準値を上回る可能性を抑えるため、重要性の基準値より低い金額に設定します。同額とすることはありません。
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ウ 誤り。業績の実績が予測から大きく上方に乖離する場合も、当初に知っていれば異なる金額としたであろう情報があれば、重要性の基準値を改訂します。上方への改訂が禁じられているわけではありません。
エ 正しい。勘定科目の分類の誤りのような虚偽表示は、金額が重要性の基準値を上回っても、財務諸表全体との関連で重要でないと判断することがあります。
正しいのはアとエで、(3) です。
出典:2024年(令和6年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題15(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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