不正リスク対応に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題17
不正リスク対応に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,記録や証憑書類を真正なものとして受け入れることができるとされているが,監査の過程で真正性に疑いを抱いた場合には,それらを鑑定する技能を有する専門家を利用することができる。イ.収益認識に関連する不正な財務報告による重要な虚偽表示は,収益の先行認識又は架空計上といった,収益の過大計上によるものを指すことから,収益の過少計上によるものは,不正による重要な虚偽表示リスクの識別対象にはならない。ウ.監査人は,財務報告プロセスに関する内部統制の運用評価手続により内部統制が有効に機能していると判断した場合には,総勘定元帳に記録された仕訳入力の適切性を検証する手続を実施しないことがある。エ.監査人は,識別した虚偽表示が経営者による不正に起因するものであれば,それが重要であるかどうかにかかわらず,従業員,経営者又は第三者による共謀の可能性を検討する場合がある。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (3)
正答は (3)。真正性に疑いがあれば鑑定の専門家を利用でき(ア)、経営者の不正による虚偽表示は金額の大小を問わず共謀の可能性を検討します(エ)。
不正リスクへの対応(監基報240・不正リスク対応基準)を問う問題です。
【各記述】
ア 正しい。監査人は記録や証憑書類を真正なものとして受け入れることができますが、真正性に疑いを抱いた場合は追加の調査を行い、鑑定の技能を持つ専門家を利用することもできます。
イ 誤り。収益認識の不正には、収益を次期以降に繰り延べるなどの過少計上もあります。過少計上も不正による重要な虚偽表示リスクの識別の対象です。
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ウ 誤り。経営者による内部統制の無効化のリスクに対応するため、総勘定元帳の仕訳入力の適切性を検証する手続は、内部統制の評価の結果にかかわらず実施しなければなりません。
エ 正しい。識別した虚偽表示が経営者の不正によるものなら、重要かどうかにかかわらず、従業員・経営者・第三者による共謀の可能性を検討することがあります。
正しいのはアとエで、(3) です。
出典:2024年(令和6年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題17(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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