原価要素の分類に関する次の記述のうち,原価計算の理論および我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も…
管理会計論 管理会計論 問題1
原価要素の分類に関する次の記述のうち,原価計算の理論および我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.原価要素の形態別分類は,財務会計における費用の発生を基礎とする分類であるから,原価計算は,財務会計から原価に関するこの形態別分類による基礎資料を受け取り,これに基づいて原価を計算する。この意味でこの分類は,原価に関する基礎的分類であり,原価計算と財務会計との関連上重要である。イ.製品との関連における分類とは,原価の発生が一定単位の製品の生成に関して直接的に認識されるかどうかの性質上の区別による分類であり,原価要素は,この分類基準によってこれを固定費と変動費とに分類する。ウ.機能別分類とは,原価が経営上のいかなる機能のために発生したかによる分類であり,たとえば,材料費は主要材料費,および修繕材料費,試験研究材料費等の補助材料費,ならびに工場消耗品費等に分類される。エ.操業度との関連における分類とは,操業度の増減に対する原価発生の態様による分類である。ここに操業度とは,生産設備を一定とした場合におけるその利用度をいい,操業度の変化に応じて,原価がどのように反応するかを,コストドライバーないし原価態様という。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (2)
正答は (2)。形態別分類(ア)と機能別分類(ウ)の説明は原価計算基準のとおりで、イとエは分類の中身や用語を取り違えています。
【各記述】
ア 正しい。原価計算基準は、形態別分類が財務会計における費用の発生を基礎とする分類で、原価計算は財務会計からこの分類による基礎資料を受け取って原価を計算するため、原価計算と財務会計との関連上重要だと述べています。
イ 誤り。製品との関連における分類は、製品の生成に関して直接的に認識されるかどうかによる分類で、原価要素は「直接費と間接費」に分けられます。固定費と変動費は操業度との関連における分類です。
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ウ 正しい。機能別分類は原価が経営上のいかなる機能のために発生したかによる分類で、材料費を主要材料費、修繕材料費・試験研究材料費等の補助材料費、工場消耗品費等に分ける例は基準のとおりです。
エ 誤り。操業度の定義(生産設備を一定とした場合のその利用度)は正しいのですが、操業度の変化に応じた原価の反応の仕方は「原価態様」といいます。コスト・ドライバーは活動基準原価計算で原価を発生させる要因を指す用語で、同じ意味ではありません。
正しいのはアとウで、(2) です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題1(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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