コスト・マネジメントに関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
管理会計論 管理会計論 問題14
コスト・マネジメントに関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.原価企画では,サプライヤーが完成品メーカーの開発・設計段階から共同で製品開発に加わるデザイン・イン(design in)が有効な手法の一つとして挙げられる。イ.原価企画で使用される主要な手法にVE(value engineering,価値工学)がある。VEとは,製品およびその構成要素が有する価値を品質と原価との関係で把握し,価値の向上を図る手法のことをいう。ウ.活動基準原価管理(ABM)では,顧客価値を高めるために,活動を価値付加的活動と価値非付加的活動に分類する。顧客価値の創出に役立つ価値付加的活動については,業務コスト・ドライバー分析をもとに能率を向上させる必要があるが,顧客価値を生み出さない価値非付加的活動についての業務コスト・ドライバー分析は不要である。エ.活動基準原価管理(ABM)の利用領域としては,既存の業務プロセスをより効率的に行う業務改善のためのABM と,より収益性の高い顧客や販売チャネルに資源を振り向ける戦略的な意思決定のためのABM がある。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (3)
正答は (3)。サプライヤーが開発段階から加わるデザイン・イン(ア)と、業務改善と戦略的意思決定の2つの ABM(エ)が正しいからです。
【各記述】
ア 正しい。原価企画では、部品の供給者が完成品メーカーの開発・設計の段階から共同で参加するデザイン・インが、原価の作り込みに有効な手法とされます。
イ 誤り。VE は、製品やその構成要素の価値を「機能」と「コスト」との関係(価値=機能÷コスト)でとらえ、価値の向上を図る手法です。品質と原価の関係ではありません。
ウ 誤り。価値非付加的活動こそ、削減・排除の対象です。どの要因がその活動を生んでいるかを業務コスト・ドライバー分析で突き止めることが、削減のために必要です。
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エ 正しい。ABM には、既存の業務プロセスを効率化する業務的 ABM と、収益性の高い製品・顧客・販売チャネルに資源を振り向ける戦略的 ABM があります。
正しいのはアとエで、(3) です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題14(金融庁 公表)出典元ページ
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