二重責任の原則に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

監査論 監査論 問題2

二重責任の原則に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.二重責任の原則は, 財務諸表の作成に対する経営者の責任と当該財務諸表に関する監査意見に対する監査人の責任との区別を求める原則であるが,前者には,会計情報システムの整備又は管理に関する責任が含まれる。イ.監査人が,二重責任の原則について経営者が理解していることを確認する必要があることから,経営者確認書には,財務諸表に対する経営者の責任と当該財務諸表に関する意見表明に対する監査人の責任の双方が記載されている。ウ.監査人が財務諸表の適正表示のために必要であると判断して,経営者に対して財務諸表の注記として追加情報の開示を促したことを受けて,経営者がそれに従い追加情報を開示したとしても,そのことが直ちに二重責任の原則に反することにはならない。エ.監査人は,否定的意見を表明する場合,監査対象となった財務諸表について経営者が責任を果たさなかったことになるため,監査報告書において経営者による財務諸表の作成責任に関する記載を行わない。

正答 (2)
正答は (2)。経営者の責任には会計情報システムの整備も含まれ(ア)、監査人の促しに応じて経営者が自ら開示するのは二重責任の原則に反しない(ウ)からです。 【各記述】 ア 正しい。財務諸表の作成に対する経営者の責任には、財務諸表を適正に作成するための内部統制や、会計記録を生み出す会計情報システムを整備・運用する責任が含まれます。 イ 誤り。経営者確認書は、経営者が自らの責任(財務諸表の作成責任、監査人への情報提供など)を果たしたことを確認する書面です。監査人の責任は記載されません。 ウ 正しい。監査人が開示を促しても、開示するかどうかを判断し財務諸表に記載するのは経営者です。経営者が自らの判断で追加情報を開示したのであれば、二重責任の原則に反しません。
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エ 誤り。否定的意見を表明する場合でも、監査報告書には経営者及び監査役等の責任の区分を設け、経営者の財務諸表の作成責任を記載します。 正しいのはアとウで、(2) です。

出典:2025年(令和7年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題2(金融庁 公表)出典元ページ

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