監査における不正リスク対応基準に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題8
監査における不正リスク対応基準に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,識別した不正リスクに関連する監査要点に対しては,不正リスクを識別していない場合に比べて,より適合性が高く,より証明力の強い,質の高い監査証拠を入手するか,又はより多くの監査証拠を入手する必要がある。イ.監査人は,財務諸表全体に関連する不正リスクが識別された場合には,実施する監査手続の種類,実施の時期及び範囲の決定に当たって,例えば,往査先の選択方法の変更や予告なしの往査などといった,企業が想定しない要素を監査計画に組み込まなければならない。ウ.監査人は,実施した監査手続及び入手した監査証拠に基づき,不正リスクに関連する監査要点に対する十分かつ適切な監査証拠を入手していないと判断した場合でも,追加的な監査手続を実施しないことがある。エ.監査人は,識別した不正による重要な虚偽の表示を示唆する状況について,関連して入手した監査証拠に基づいて経営者の説明に合理性がないと判断した場合でも,それだけで不正による重要な虚偽の表示の疑義があるとして扱ってはならない。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (1)
正答は (1)。識別した不正リスクにはより質の高い又は多くの証拠を入手し(ア)、全体に関連する不正リスクには企業が想定しない要素を組み込む(イ)からです。
【各記述】
ア 正しい。不正リスク対応基準は、識別した不正リスクに関連する監査要点について、不正リスクを識別していない場合よりも、より適合性が高く、より証明力が強く、又はより多くの監査証拠を入手することを求めています。
イ 正しい。財務諸表全体に関連する不正リスクが識別された場合には、監査手続の種類・時期・範囲の決定に当たり、往査先の選択方法の変更や予告なしの往査など、企業が想定しない要素を監査計画に組み込まなければなりません。
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ウ 誤り。不正リスクに関連する監査要点について十分かつ適切な監査証拠を入手していないと判断した場合には、追加的な監査手続を実施しなければなりません。
エ 誤り。識別した不正による重要な虚偽の表示を示唆する状況について、経営者の説明に合理性がないと判断した場合には、不正による重要な虚偽の表示の疑義があるとして扱わなければなりません。
正しいのはアとイで、(1) です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題8(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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