不正リスクへの対応に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題9
不正リスクへの対応に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,企業に影響を与える不正を識別した場合,当該不正への経営者の関与が疑われるかどうかにかかわらず,監査を完了するため必要となる監査手続の種類,時期及び範囲について監査役等と協議しなければならない。イ.監査人は,評価した不正による重要な虚偽表示リスクに応じた全般的対応を決定する際に,例えば,重要な取引の裏付けとなる証憑書類及びその範囲をより注意深く選択するというように,高められた職業的懐疑心を監査全般にどのように反映することができるかを考慮する。ウ.監査人は,追加的な監査手続を実施した結果,不正による重要な虚偽表示の疑義があると判断した場合,当該疑義の内容や実施した監査手続とその結果などを監査調書に記載しなければならないが,不正による重要な虚偽表示の疑義がないと判断した場合には,監査調書への記載は求められていない。エ.監査人は,監査手続を実施した結果,不正による重要な虚偽表示の兆候を示す状況を識別した場合,アサーション・レベルの不正による重要な虚偽表示リスクに関する評価が依然として適切であるかどうかを判断する際に,当該状況を考慮する必要がある。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (5)
正答は (5)。全般的対応で高めた職業的懐疑心の反映を考え(イ)、不正の兆候は虚偽表示リスクの評価の見直しで考慮する(エ)からです。
【各記述】
ア 誤り。不正を識別した場合に、監査を完了するため必要な監査手続の種類・時期・範囲について監査役等と協議しなければならないのは、経営者の関与が疑われる場合です。関与の有無にかかわらず協議が求められるわけではありません。
イ 正しい。不正による重要な虚偽表示リスクに応じた全般的な対応を決めるときは、重要な取引を裏付ける証憑書類の種類や範囲をより注意深く選ぶなど、高めた職業的懐疑心を監査全般にどう反映するかを考慮します。
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ウ 誤り。不正による重要な虚偽の表示を示唆する状況を識別して追加の手続を実施した結果、疑義がないと判断した場合も、その旨と理由を監査調書に記載することが求められています。
エ 正しい。監査手続の結果、不正による重要な虚偽表示の兆候を示す状況を識別した場合には、アサーション・レベルの不正による重要な虚偽表示リスクの評価が依然として適切かを判断する際に、その状況を考慮します。
正しいのはイとエで、(5) です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題9(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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