監査の固有の限界に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題11
監査の固有の限界に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,監査を合理的な期間内に合理的な費用で実施しなければならないが,適切な監査計画を策定することにより,監査実施のための十分な時間と資源を利用できるようになる。イ.一部の財務諸表項目には,財務諸表項目の残高に影響を与える固有の変動要因があり,その影響は,追加的な監査手続を実施してもなくすことができない。ウ.経営者及びその他の者は,意図的であるかどうかにかかわらず,監査に必要な情報を提供しない可能性があるが,監査人は,監査役等とコミュニケーションを行うことで情報の網羅性に確信をもつことができる。エ.監査証拠を入手するために実施する監査手続は,意図的な虚偽表示を発見するために有効でないことがあるが,監査人は,記録や証憑書類の鑑定の技能を習得した専門家でもあるので,入手した監査証拠の正当性を判断することができる。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (1)
正答は (1)。適切な監査計画で時間と資源を確保できること(ア)と、残高の固有の変動要因は手続を増やしても消せないこと(イ)が固有の限界の説明として正しいからです。
【各記述】
ア 正しい。監査は合理的な期間内に合理的な費用で実施しなければなりませんが、適切な監査計画を策定することで、監査の実施に十分な時間と資源を利用できるようになります。
イ 正しい。会計上の見積りのように、財務諸表項目の残高には固有の変動要因(主観的な判断や不確実性)があるものがあり、その影響は追加の監査手続を実施してもなくすことはできません。
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ウ 誤り。経営者などが意図的かどうかにかかわらず監査に必要な情報を提供しない可能性があることは、監査の固有の限界の一つです。監査役等とのコミュニケーションを行っても、監査人が情報の網羅性に確信をもつことはできません。
エ 誤り。監査人は記録や証憑書類の鑑定の専門家として訓練を受けているわけではなく、その正当性を見抜けないことがあります。これも固有の限界の一つです。
正しいのはアとイで、(1) です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題11(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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