監査計画に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題14
監査計画に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,監査計画の策定における重要性の判断に際して,財務情報の利用者の様々なニーズを勘案する必要があるため,ごく限られた特定の利用者にしか影響を及ぼさないであろう事項に関する虚偽表示であっても考慮しなければならない。イ.監査人は,固有リスクに影響を与える企業及び企業環境の変化により,重要な虚偽表示リスクの程度が暫定的な評価よりも高いと判断した場合には,発見リスクを暫定的な評価よりも低くするために,実証手続の強化等の監査計画の修正を行う必要がある。ウ.監査計画により,効果的かつ効率的な方法で監査業務を実施することが可能となるが,監査人は,全てのリスク対応手続の詳細な監査計画を決定する前であっても,一部の取引種類,勘定残高及び注記事項に関するリスク対応手続を実施することがある。エ.監査人は,内部統制の運用評価手続より入手した監査証拠と実証手続の実施過程で入手した監査証拠が矛盾している場合,その矛盾が軽微なものであっても,監査計画を修正しなければならない。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (4)
正答は (4)。リスクが高まれば発見リスクを下げるよう計画を直し(イ)、詳細な計画の決定前に一部のリスク対応手続を実施することもある(ウ)からです。
【各記述】
ア 誤り。重要性の判断では、財務情報の利用者を一つのグループとしてとらえた共通の財務情報に対するニーズを勘案します。ごく限られた特定の利用者にしか影響しない虚偽表示までは考慮しません。
イ 正しい。企業や企業環境の変化で重要な虚偽表示リスクが暫定的な評価より高いと判断した場合は、発見リスクを低くするため、実証手続の強化などの監査計画の修正が必要です。
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ウ 正しい。監査計画の策定は継続的・反復的な過程で、全てのリスク対応手続の詳細な計画を決める前に、一部の取引種類・勘定残高・注記事項についてリスク対応手続を実施することがあります。
エ 誤り。運用評価手続と実証手続で入手した証拠が矛盾していても、軽微なものまで常に監査計画の修正が必要になるわけではありません。リスク評価の見直しが必要かを判断し、必要な場合に計画を修正します。
正しいのはイとウで、(4) です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題14(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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