商法上の寄託に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

企業法 企業法 問題2

商法上の寄託に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.商人は,その営業の範囲内において寄託を受けた場合には,報酬を受けないときであっても,善良な管理者の注意をもって,寄託物を保管しなければならない。イ.場屋営業者は,客から寄託を受けた物品が滅失又は損傷した場合において,保管に関し注意を怠らなかったことを証明したときは,損害を賠償する責任を免れることができる。ウ.倉庫営業者と寄託者の間で寄託物の保管期間を定めなかったときは,倉庫営業者はいつでもその返還をすることができる。エ.貨幣,有価証券その他の高価品については,客がその種類及び価額を通知して場屋営業者に寄託した場合を除き,場屋営業者は,その滅失又は損傷によって生じた損害を賠償する責任を負わない。

正答 (3)
正答は (3)。商人の受寄者は無報酬でも善管注意義務を負い(ア)、高価品は明告がなければ責任を負いません(エ)。 商法の寄託の規定は、民法の無償寄託(自己の財産と同一の注意)より重い責任を商人に課しています。 【各記述】 ア 正しい。商人がその営業の範囲内で寄託を受けたときは、報酬を受けなくても善良な管理者の注意をもって保管します(商法595条)。 イ 誤り。場屋営業者が客から寄託を受けた物品の滅失・損傷の責任を免れるには、不可抗力によることを証明しなければなりません(596条1項)。注意を怠らなかった証明では免れません。
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ウ 誤り。保管期間の定めがないとき、倉庫営業者は、やむを得ない事由がある場合を除き、入庫の日から6か月を経過した後でなければ返還できません(612条)。 エ 正しい。貨幣・有価証券その他の高価品は、客が種類と価額を通知して寄託した場合を除き、場屋営業者は損害賠償責任を負いません(597条)。 正しいのはアとエで、(3) です。

出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 企業法 問題2(金融庁 公表)出典元ページ

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