監査調書に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

監査論 監査論 問題12

監査調書に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査調書は,監査人が監査を実施するに当たって,職業的専門家としての懐疑心を保持していたことを裏付ける証拠を提供することがある。イ.監査調書の保存期間は,会社法上の会計帳簿に関する保存期間である10 年間が参考とされており,特別な事情がある場合にはこれより長い期間とすることができるが,保存期間を10 年より短くすることはできない。ウ.監査報告書日後に行う監査ファイルの最終的な整理では,事務的な作業の範囲であれば監査調書に変更を加えることもできるが,監査ファイルの最終的な整理が完了した後には,保存期間が終了するまで監査調書を削除又は廃棄してはならない。エ.小規模企業の監査における監査調書は,大規模企業の監査調書よりも記載対象となる事項の範囲が狭いため,経験豊富な監査人が理解できる監査調書を作成しなければならないという基本的な要求事項に従うことは求められていない。

正答 (2)
正答は (2)。監査調書は職業的懐疑心の保持を裏付けることがあり(ア)、最終整理の完了後は保存期間中に削除・廃棄できません(ウ)。 監査基準委員会報告書230(監査調書)を問う問題です。 【各記述】 ア 正しい。監査調書は、監査人が監査の過程で職業的専門家としての懐疑心を保持していたことを裏付ける証拠となることがあります。 イ 誤り。記述のように会社法の会計帳簿の保存期間を参考とし、10年より短くできないとする説明は、品質管理の基準の定めと異なります。 ウ 正しい。監査報告書日後の最終的な整理では、古い調書の廃棄や相互参照の付与などの事務的な変更はできます。最終的な整理を終えた後は、保存期間が終わるまで監査調書を削除・廃棄してはなりません。
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エ 誤り。小規模企業の監査でも、監査に関与していない経験豊富な監査人が理解できる監査調書を作成するという基本的な要求事項に従います。記載の量や範囲が少なくなることがあるだけです。 正しいのはアとウで、(2) です。

出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題12(金融庁 公表)出典元ページ

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