監査報告における財務報告の枠組みに関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題19
監査報告における財務報告の枠組みに関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.財務諸表が適正表示の枠組みに準拠して作成されている場合,監査人は,財務諸表が適正に表示されているかどうかの評価を行わなければならないが,業界特有の会計慣行と異なる方法が採用されていれば,それをもって財務諸表が適正表示を達成していないと結論付けることができる。イ.適正表示の枠組みに準拠して作成された財務諸表に対して無限定適正意見を表明する場合,適正に表示している旨を記載しなければならないが,当該適正表示の枠組みに準拠している旨については記載する必要がない。ウ.財務諸表が準拠性の枠組みに準拠して作成されている場合,監査人が当該準拠性の枠組みを受入れ可能と判断したとしても,当該準拠性の枠組みに準拠して作成された財務諸表が利用者に誤解を与えると監査人が判断することはありうる。エ.適用される財務報告の枠組みで要求されていない補足的な情報が監査した財務諸表とともに表示される場合において,監査人が当該補足的な情報が財務諸表の不可分の一部となると評価したときは,当該補足的な情報を監査意見の対象としなければならない。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (6)
正答は (6)。準拠性の枠組みでも誤解を与えると判断することはあり(ウ)、財務諸表と不可分の補足情報は意見の対象です(エ)。
監査基準委員会報告書700(意見の形成と監査報告)・800(特別目的の財務諸表)を問う問題です。
【各記述】
ア 誤り。適正表示の評価では、財務諸表全体の表示、構成、内容などを総合的に判断します。業界特有の会計慣行と違う方法を採っているというだけで、適正表示を達成していないと結論付けることはできません。
イ 誤り。適正表示の枠組みの財務諸表に無限定適正意見を表明する場合、「我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して」のように、準拠した枠組みを記載した上で、適正に表示している旨を記載します。
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ウ 正しい。準拠性の枠組みを受入可能と判断した場合でも、その枠組みに準拠した財務諸表が利用者に誤解を与えると判断することは、まれではあってもあり得ます。その場合は経営者と協議するなどの対応をとります。
エ 正しい。枠組みで要求されていない補足的な情報でも、その性質や表示の仕方から財務諸表の不可分の一部と評価したときは、監査意見の対象とします。
正しいのはウとエで、(6) です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題19(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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