「JIS K 0170-8 流れ分析法による水質試験方法-第8部:陰イオン界面活性剤」に規定されている妨害物質に関する次…
化学分析概論及び濃度の計量 環濃 問19
「JIS K 0170-8 流れ分析法による水質試験方法-第8部:陰イオン界面活性剤」に規定されている妨害物質に関する次の記述の (ア) ~ (ウ) に入る語句の組合せとして、正しいものを一つ選べ。硝酸イオン、シアン化物イオン及びチオシアン酸イオンは、メチレンブルーとイオン対を生成して1,2-ジクロロエタン、クロロホルムなどに抽出されるが、(ア) 洗浄によってこれらのイオン対は除去できる。また、陽イオン界面活性剤が共存すると、陰イオン界面活性剤がこれと安定なイオン対を生成するため、(イ) の妨害をする。残留塩素などの酸化性物質は、メチレンブルーを酸化して (ウ) の誤差を与えるので、あらかじめ亜硫酸ナトリウム溶液を当量になるように加えて還元する。
- (1)(ア)酸 (イ)負 (ウ)負
- (2)(ア)酸 (イ)正 (ウ)負
- (3)(ア)酸 (イ)負 (ウ)正
- (4)(ア)アルカリ (イ)正 (ウ)正
- (5)(ア)アルカリ (イ)負 (ウ)正
正答 (1)
正答は (1)。(ア)酸、(イ)負、(ウ)負 です。
陰イオン界面活性剤の試験は、陰イオン界面活性剤がメチレンブルー(陽イオンの色素)とイオン対をつくり、有機溶媒に抽出される性質を利用します。抽出された青色の濃さから量を求めます。
【(ア)酸洗浄】
硝酸イオンやシアン化物イオンなどの無機の陰イオンも、メチレンブルーとイオン対をつくって抽出されることがあります。これらのイオン対は結びつきが弱いので、酸性の洗浄液で洗うと除けます。
【(イ)負の妨害】
陽イオン界面活性剤があると、陰イオン界面活性剤はそちらと安定なイオン対をつくってしまい、メチレンブルーと結びつく分が減ります。抽出される青色が減るので、値が低く出ます(負の妨害)。
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【(ウ)負の誤差】
残留塩素などの酸化性の物質は、メチレンブルーを酸化して色を失わせます。発色が減るので、これも値が低く出ます(負の誤差)。そのため亜硫酸ナトリウムで還元しておきます。
よって 酸・負・負 の (1) が正答です。
【ほかの選択肢】
(2)〜(5) (イ)か(ウ)を「正」としているか、(ア)を「アルカリ」としています。
どちらの妨害も発色を減らす向きなので「正」は合いません 誤り
出典:計量士 第76回(2025年12月実施)(経済産業省 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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