図ア〜エは、ある台風が本州に上陸した際に高田、仙台、酒田、宮古のウィンドプロファイラで観測した高層風の3時から12時の時…
専門知識 専門知識 問3
図ア〜エは、ある台風が本州に上陸した際に高田、仙台、酒田、宮古のウィンドプロファイラで観測した高層風の3時から12時の時系列図である。この台風の経路図として適切なものは図(a)〜(e)のうちどれか、下記の①〜⑤の中から正しいものを1つ選べ。なお、経路図の△は3時の位置、■は12時の位置を示す。
- ①図(a)
- ②図(b)
- ③図(c)
- ④図(d)
- ⑤図(e)
正答 ③
正答は ③。経路図 (c) が適切です。
【図の読み】
ウィンドプロファイラの時系列図は右が3時、左が12時です。矢羽根は風が吹いてくる向きを指します。
イ(仙台):3〜6時ごろは下層を中心に北寄りの強い風です。7時前後の中層では風が弱く乱れ、その後(8〜12時)は西〜南西寄りの風に変わります。仙台の東〜南東を中心が北上し、7時ごろに北側へ抜けたと読めます。
エ(宮古):3〜7時ごろは東寄りの非常に強い風、9時以降は南寄りの強い風に変わります。中心がはじめ宮古の南にあり、のちに宮古の西〜北西へ進んだと読めます。
解説の続きをみる続きを閉じる
ア(高田):全体に風が弱く、変化も小さいので、中心から離れていたと考えられます。
【経路図との照合】
(c) は、3時に仙台の南東の沿岸付近にあった中心が北上し、仙台の東、宮古の西を通って12時に岩手県北部付近に達する経路です。仙台で北寄り→西寄り、宮古で東寄り→南寄りという変化と合います。
【ほかの選択肢】
① (a) 仙台の西を北上し、12時に宮古付近に達する経路では、仙台は中心の東側になって南寄りの風になるはずです。誤り
② (b) 関東から仙台と酒田の間を北東へ進む経路でも、仙台は中心の南東側で南寄りの風になります。誤り
④⑤ (d)(e) 日本海側から東へ進む経路では高田が中心に近くなり、高田で強い風や大きな風向の変化が出るはずです。誤り
【ポイント】
台風の中心に向かって反時計回りに吹き込む風を考え、「中心は、風下を向いて左手前方にある」(北半球)と見ると経路を推定しやすくなります。
出典:令和4年度第1回(第58回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する専門知識)問3(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ
最終更新日
「専門知識」のほかの問題
- 令和5年度第1回(第60回) 専門知識 問4気象庁の数値予報モデルで計算される次の量A〜D のうち、パラメタリゼーションにより計算さ
- 令和5年度第2回(第61回) 専門知識 問8図は、6月のある日の午前9時(日本時間)における気象衛星ひまわりの赤外画像(上)と可視画
- 令和6年度第1回(第62回) 専門知識 問12図はA地点、B地点における、冬季の日々の最高気温と最低気温について、30日間の実況と予報
- 令和7年度第1回(第64回) 専門知識 問1気象庁が行っている地上気象観測と観測結果の統計について述べた次の文 (a)〜(c)の正誤
- 令和7年度第2回(第65回) 専門知識 問5気象庁の数値予報プロダクトの利用にあたって留意すべき事項について述べた次の文(a)〜(c
- 令和8年度第1回(第66回) 専門知識 問9冬季に日本付近で発生するポーラーロウについて述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせ
スポンサーリンク


