甲マンション101 号室はAが所有し、同室に隣接する102 号室はBが所有して居住しているところ、101 号室の室内には…

管理組合の運営 第8問

甲マンション101 号室はAが所有し、同室に隣接する102 号室はBが所有して居住しているところ、101 号室の室内には段ボール、空ペットボトル、ビニール袋に詰めたゴミなどがため込まれてこれらが積み上がった状況となり、悪臭などによってBを含むマンションの居住者に著しい迷惑が及んでいる。この状況のもとで、甲マンションの管理者又はBが講ずることができる措置に関する次の記述のうち、区分所有法及び民法の規定によれば、誤っているものはどれか。

正答 (2)
正答は (2)。 【(1) 正しい】 区分所有法第57条第2項は、共同の利益に反する行為の停止等を求める訴訟を提起するには、集会の決議によらなければならないとしています。規約に訴訟の提起についての定めがあっても、集会の決議に代えることはできず、管理者が訴えを提起するには集会の決議が必要です(同条第3項)。正しい記述です。 【(2) 誤り。これが正答】 民法第264条の8は、所有者を知ることができない建物などについて所有者不明建物管理命令の制度を定めていますが、区分所有法第6条第4項は、民法第264条の8及び第264条の14の規定は、専有部分及び共用部分には適用しないとしています。区分所有建物の専有部分や共用部分の共有持分を対象として所有者不明建物管理命令を求めることはできません。本肢は誤りです。
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【(3) 正しい】 Aが101号室にごみをため込み、悪臭などでBの健康が害された場合、Aの行為は不法行為(民法第709条)となり得ますから、Bは通院や治療に要した費用などの損害賠償を請求することができます。正しい記述です。 【(4) 正しい】 管理不全建物管理命令(民法第264条の14)も、区分所有法第6条第4項により専有部分及び共用部分には適用されません。Bは、101号室の専有部分と共用部分の共有持分を対象として、管理不全建物管理人による管理を命ずる処分を求めることはできません。正しい記述です。 ※2026年10月時点では、2025年の改正により、区分所有法に所有者不明専有部分管理命令(第46条の2)と管理不全専有部分管理命令(第46条の8)が設けられ、専有部分についてもこれらの管理命令を求めることができるようになっています。

出典:令和5年度 マンション管理士試験問題 問8(公益財団法人 マンション管理センター 公表)出典元ページ

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