アルコール依存症の治療に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。…
精神疾患とその治療 第2問
アルコール依存症の治療に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
- (1)向精神薬の使用は禁忌である。
- (2)本人の抱える問題は家族が代わって対処することが望ましい。
- (3)断酒会は,匿名で参加する自助グループである。
- (4)抗酒剤は,服用後に飲酒すると頭痛や嘔吐などを起こすことで飲酒を抑止する。
- (5)合併症のウェルニッケ脳症は断酒をすれば改善する。
正答 (4)
正答は (4)。正しいのはこれです。
抗酒剤(シアナミド、ジスルフィラム)は、アルコールの分解の途中でできるアセトアルデヒドを分解する酵素の働きを妨げます。服用後に飲むと、アセトアルデヒドがたまって顔の紅潮・頭痛・吐き気・嘔吐などが起きるため、飲酒を思いとどまらせます。
【ほかの選択肢】
(1) 向精神薬は禁忌ではありません。離脱症状の治療には
ベンゾジアゼピン系の薬を使い、断酒の維持にはアカンプロサート、飲酒量を減らす目的ではナルメフェンが使われます。 誤り
(2) 家族が本人の問題を肩代わりすると、飲酒を続けられる状況を
解説の続きをみる続きを閉じる
支えてしまいます(イネイブリング)。本人が自分の問題に向き合えるよう、家族も相談・支援につながることが大切です。
誤り
(3) 匿名で参加するのはAA(アルコホーリクス・アノニマス)です。
日本で生まれた断酒会は、実名で参加し、家族も加わる会です。
誤り
(5) ウェルニッケ脳症はビタミンB1(チアミン)の欠乏で起こり、
速やかなビタミンB1の投与が必要です。断酒だけで改善するものではなく、コルサコフ症候群に移行して記憶障害が残る
こともあります。 誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
スポンサーリンク

