Aさん(74 歳,女性)は,2 年前に母親が亡くなった頃からふさぎ込むようになり,物忘れが徐々に目立ってきた。物忘れは,…
精神疾患とその治療 第4問
Aさん(74 歳,女性)は,2 年前に母親が亡くなった頃からふさぎ込むようになり,物忘れが徐々に目立ってきた。物忘れは,ついさっきのことを忘れることが多く,本人の物忘れへの自覚は乏しかった。数ヵ月前から,「お母さんが来ているでしょう」と夜中に何度も夫を起こすようになった。昼間は比較的しっかりしているが,時折,「誰かが財布を盗んだ」と訴えて,険しい表情になることがある。次のうち,Aさんに疑われる診断名として,適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)全般性不安症
- (2)認知症
- (3)うつ病
- (4)統合失調症
- (5)妄想症
正答 (2)
正答は (2)。適切なのはこれです。
Aさんには次のような特徴があります。
・74歳で、物忘れが徐々に目立ってきた
・ついさっきのことを忘れる(近時記憶の障害)
・物忘れの自覚が乏しい
・夜中に「お母さんが来ている」と訴える(夜間の幻覚・せん妄様の状態)
・「誰かが財布を盗んだ」と訴える(物盗られ妄想)
高齢で進行する記憶障害に、病識の乏しさ、物盗られ妄想などの症状が加わっており、認知症が最も疑われます。
【ほかの選択肢】
(1) 全般性不安症は、さまざまなことへの過剰な心配が続く病気で、
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記憶障害は中心ではありません。 誤り
(3) 母親の死の後にふさぎ込んでおり、うつ病も考えたくなりますが、
うつ病による物忘れ(仮性認知症)では、本人が物忘れを強く
訴えることが多いとされます。Aさんは自覚が乏しく、合いません。 誤り
(4) 統合失調症は多くが青年期に発症し、進行する記憶障害が
中心の病気ではありません。 誤り
(5) 妄想症(妄想性障害)は、妄想以外の機能が比較的保たれる
病気で、記憶障害が進む経過とは合いません。 誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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