次の記述のうち,母親に保健所主催の家族教室を紹介した目的として,適切なものを1 つ選びなさい。…

精神保健福祉相談援助の基盤 第35問

〔事例〕精神科クリニックで働くB精神保健福祉士(以下「Bワーカー」という。)は,中学の養護教諭からの紹介で,嫌なことがあるとリストカットするというCさん(15 歳,女性)のインテーク面接を行った。当日母親が付き添っていたが,はじめにCさんから話を聞いた。Bワーカーがバイオサイコソーシャルモデルにのっとって話を聞く中で,Cさんはクラスの誰とも付き合いがなく,休み時間も机に伏していることや,摂食障害の傾向もあることが分かってきた。親については,「父親はいつも酔っている。母親は怒ってばかりなので何も話していない。今日も理由が何か分からずに来ている」と言う。BワーカーはCさんが話してくれたことをねぎらい,医師の診察につなげた。診察後,医師とBワーカーは,Cさんにことわって,母親に状況を話した。母親は驚き,「夫のことで頭が一杯で気が付かなかった。夫は毎晩深酒しては,Cの成績や反抗的態度について私を責めるんです。だからついCには厳しくしてしまって。Cが身体を傷つけたり,無理に食べて吐いたりするのをすぐにやめさせます」と言う。Bワーカーは,「急いでCさんの行動をやめさせようとせず,まずCさんの思いを聞きましょう」と伝えた。Cさんの通院が始まり,Bワーカーは,母親に対してCさんへの対応を話し合うだけでよいのか気になったため,職能団体が実施するスーパービジョンを受けた。スーパーバイザーからは家族をシステムとして理解すること,母親もクライエントであるという視点をもつこと等の助言を得た。Bワーカーは母親のニーズと共に,親子3 人の関係性からCさんの問題を考え始めた。BワーカーはCさんの話を聞くように努め始めた母親を称賛しつつ,母親のニーズを明確にしていった。そして母親に更なる気づきを促すために,「他の家族からも学びましょう」と保健所主催のアルコール問題を理解するための家族教室への参加を勧めた。次の記述のうち,母親に保健所主催の家族教室を紹介した目的として,適切なものを1 つ選びなさい。

正答 (5)
正答は (5)。適切なのはこれです。 アルコール問題の家族教室は、依存症という病気の理解や、飲酒問題が家族に及ぼす影響、家族自身の対応のしかたを学び、同じ立場の家族と経験を分かち合う場です。Bワーカーは「他の家族からも学びましょう」と、母親に更なる気づきを促すために勧めています。父親の飲酒が、母親自身とCさんにどう影響しているかを理解してもらうことが目的です。 【ほかの選択肢】 (1) 事例では、避難が必要なほどの暴力の危険は書かれておらず、 家族教室は避難のための場でもありません。 誤り
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(2) Bワーカーは母親を称賛しつつ気づきを促しており、 誤った対応を「直ちにやめさせる」ことが目的ではありません。 誤り (3) 酒を飲む理由を家族が排除しても、依存症の飲酒は 止まりません。家族教室の目的でもありません。 誤り (4) 家族教室は、まず家族自身が学び、回復することを目的とします。 父親を同伴して問題を解決させる場ではありません。 誤り

出典:精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ

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