次のうち,この時のD精神保健福祉士が行ったCさんへの提案として,最も適切なものを1 つ選びなさい。…

精神保健福祉の理論と相談援助の展開 第54問

〔事例〕Cさん(45 歳,女性)は,20 歳の時に母親を亡くし,その後は父親と二人で暮らしてきた。35 歳で統合失調症を発症し,入退院を繰り返したが,最近はデイケアに通いながら父親と家事を分担し,安定した生活を送っていた。ところが,父親が脳梗塞で倒れ,しばらく入院することになった。Cさんはショックで体調を崩し,デイケアを休む日が続いた。心配したデイケアのD精神保健福祉士が自宅を訪問すると,部屋に衣類が散乱していた。D精神保健福祉士が声を掛けると,Cさんは心細さから,「私はどうしたらいいのか分からない」と泣き始めた。D精神保健福祉士は,Cさんに同伴して父親の見舞いに行き,病院で説明された病状を解説したり,自宅に訪問してCさんの不安解消に努めた。また,Cさんが,「一人でいるのが怖い」と訴えたので,以前も利用したことのあるショートステイを勧めた。ショートステイ後,Cさんは落ち着きを取り戻し自宅に戻った。しばらくして父親も退院することとなったが,父親には片麻痺が残り,今までのように家事を行うことは難しかった。ケアマネジャーはCさんのことも考え,父親に対してしばらく施設に入所してはどうかと勧めた。それを聞いたCさんは,「でもお父さんと一緒に暮らしたい」と困惑した表情で言った。D精神保健福祉士は,Cさんが介護に疲れて生活が成り立たなくなるのではないかと考えたケアマネジャーの意見に賛同したい一方で,Cさんの気持ちを考えて葛藤を抱えた。その後,父親は自宅に戻った。Cさんは父親への訪問介護を活用しながら,食事作りと父親の介護を続けた。ある日,D精神保健福祉士がCさん宅を訪ねて様子を聞くと,数日前から一日一食しか摂っていないとのことであった。理由を聞くと,父親に健康飲料を飲ませたら元気になったように見えたので,追加で購入したら予想外に出費がかさんだと話した。Cさんは,「お父さんに元気になってもらいたいので,これからも健康飲料を買うつもり」と言った。そこで,D精神保健福祉士は,現段階での対応としてある提案をした。次のうち,この時のD精神保健福祉士が行ったCさんへの提案として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

正答 (5)
正答は (5)。最も適切なのはこれです。 Cさんは、父親に元気になってほしいという思いから健康飲料を買い続け、そのために自分の食事を一日一食に減らしています。Cさんの「これからも買うつもり」という気持ちを尊重しながら、自分の生活が成り立つように、購入する額の上限を一緒に決めることが、現段階で最も適切な提案です。 【ほかの選択肢】 (1) 成年後見制度は、判断能力が不十分な人の財産管理などを 後見人等が行う制度です。現段階で、Cさんの判断能力が不十分だという事情は書かれておらず、重すぎる対応です。 誤り
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(2) 購入をやめさせることは、父親を思うCさんの気持ちを否定する ことになります。 誤り (3) 食事を一日一食にしている理由は出費がかさんだためで、 食事作りの負担ではありません。また、父親への訪問介護でCさんの分の食事を用意することは、原則としてできません。 誤り (4) 地域定着支援は、一人暮らしなどの人に、常時の連絡体制を 確保して緊急時に対応するサービスです。お金のやりくりの問題への対応にはなりません。 誤り

出典:精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ

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