次の記述のうち,Q市の新たな取組として,適切なものを1 つ選びなさい。…

精神保健福祉の理論と相談援助の展開 第60問

〔事例〕Q市障害福祉課に勤務するH精神保健福祉士に,地域包括支援センターの主任ケアマネジャーから電話があり,「ホームヘルパーから,『訪問に行くと,同居する子が部屋から出て来ないし外出もしないと言われ,その対応の仕方が分からない』と相談されて困っている」とのことだった。H精神保健福祉士は,その話を聞きながら,新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり,Q市には同様のひきこもり課題を抱える事例が他にもあるのではないかと思った。Q市におけるひきこもりの事例では,「退職」や「新型コロナウイルス感染症」をきっかけとするものが目立ち,ひきこもり期間は「2 年から3 年未満」が多かった。H精神保健福祉士はのちに開催された「協議会」において現状を報告し,ひきこもり問題に対応するため,専門部会の立ち上げを提案して,承諾された。その後,保健所,基幹相談支援センター,ひきこもり地域支援センター,ひきこもり支援をしているNPO法人,Q市社会福祉協議会,地域包括支援センターが集まり,第一回の専門部会を開催することとなった。専門部会ではH精神保健福祉士がQ市の現状報告後,ファシリテーターとなり,参加者に支援の悩みやひきこもっている人のメンタルヘルスに関連する課題等について自由に意見を出し合ってもらった。意見としては,「女性のひきこもっている人の増加が目立ち始め,このままだと長期化し,メンタルヘルス問題の悪化が懸念される」こと,「それまであった人間関係も疎遠になって家族以外と会話していない」こと,「親を介護しながら扶養されている」こと,「自分の先行きが不安になって不眠に陥っている」こと等が挙がった。数回にわたる専門部会のまとめとして,「女性の増加が目立ち,彼女たちは,もう一度誰かとつながりたいという気持ちがあるがなかなか自分からは行動しにくいようだ」ということで意見が一致した。そして,専門部会は新たな取組の提案と報告を行い,それを受けたQ市は提案に基づく取組を行うこととした。次の記述のうち,Q市の新たな取組として,適切なものを1 つ選びなさい。

正答 (1)
正答は (1)。適切なのはこれです。 専門部会のまとめは、ひきこもる女性が増えており、「もう一度誰かとつながりたいという気持ちがあるが、なかなか自分からは行動しにくい」というものでした。同じ悩みを語り合えるサロンなどの居場所づくりは、安心して人とつながる場を作る取組であり、この課題に合っています。 【ほかの選択肢】 (2) 住宅入居等支援事業(居住サポート事業)は、賃貸住宅への 入居を支援する事業です。課題は人とのつながりで、住まいではありません。 誤り (3) 日常生活自立支援事業は、福祉サービスの利用援助や日常的な
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金銭管理を支援する事業で、つながりの課題には合いません。 誤り (4) 医療機関の一覧を送るだけでは、自分から行動しにくい人の つながりづくりになりません。 誤り (5) 介護教室は介護の方法を学ぶ場で、本人のつながりたいという 気持ちに応えるものではありません。 誤り

出典:精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ

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