21 歳の女性。下顎の前突感と前歯の咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No. 39A)、口…
B問題 第90問
21 歳の女性。下顎の前突感と前歯の咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No. 39A)、口腔内写真(別冊No. 39B)及びエックス線画像(別冊No. 39C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な治療方針はどれか。1 つ選べ。
- (1)4 4 の抜歯、下顎枝矢状分割術
- (2)5 5 の抜歯、下顎枝矢状分割術
- (3)4 4 の抜歯、Le FortⅠ型骨切り術、下顎枝矢状分割術
- (4)5 5 の抜歯、Le FortⅠ型骨切り術、下顎枝矢状分割術
- (5)4 4 4 4 の抜歯、Le FortⅠ型骨切り術、下顎枝矢状分割術
正答 (3)
正答は (3)。上顎劣成長と下顎前突の骨格性の反対咬合で、上の前歯は唇側に傾いているので、上顎の第一小臼歯を抜いて歯の代償を除き、上下の顎の手術を行います。
【見るところ】
セファロ分析では、SNA角が小さく上顎が後退し、SNB角は大きく、ANB角は−側です。FH平面に対する下顎下縁平面角と下顎角が大きい長顔型です。上顎中切歯は唇側に強く傾き、下顎中切歯は舌側に強く傾いています。口腔内写真では前歯部が反対咬合で、上顎の犬歯が唇側に出た叢生があります。
上顎の劣成長と下顎の過成長の両方があるので、Le FortⅠ型骨切り術で上顎を前に出し、下顎枝矢状分割術で下顎を後ろに下げます。術前矯正では上顎の叢生と前歯の唇側傾斜を直すために上顎の第一小臼歯(4|4)を抜き、舌側に傾いた下顎前歯は唇側へ戻すので下顎は抜きません。
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【ほかの選択肢】
(1) 上顎の劣成長もあるので、下顎だけの手術では不十分で 誤り
(2) 下顎の第二小臼歯を抜くと下の前歯がさらに舌側に下がり、代償が強まるので 誤り
(4) 同じく下顎の小臼歯の抜歯は下顎前歯の代償を強めるので 誤り
(5) 下顎の第一小臼歯も抜くと下顎前歯の代償を除けないので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問90(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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