牽引試験で抵抗がみられないのはどれか。…
午前 第64問
牽引試験で抵抗がみられないのはどれか。
- (1)甲状腺眼症
- (2)Duane 症候群
- (3)Brown 症候群
- (4)眼窩吹き抜け骨折
- (5)double elevator palsy
正答 (5)
正答は (5)。牽引試験で抵抗がみられないのは double elevator palsy です。
牽引試験(forced duction test)は、点眼麻酔の後、鑷子で結膜をつかんで眼球を動かし、機械的な抵抗があるかを調べる検査です。抵抗があれば、筋や周囲組織の制限(制限性)による運動障害、抵抗がなければ筋の麻痺(麻痺性)による障害と考えます。
double elevator palsy は、上直筋と下斜筋の両方の上転の作用が弱い、名前のとおり麻痺による上転障害なので、牽引試験で抵抗はみられません。
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【ほかの選択肢】
(1) 甲状腺眼症 抵抗あり
肥大・線維化した下直筋や内直筋が、反対方向への動きを制限します。
(2) Duane 症候群 抵抗あり
外直筋の線維化や内外直筋の同時収縮のため、抵抗がみられることがあります。
(3) Brown 症候群 抵抗あり
上斜筋腱の動きが悪く、内転位で眼を上転させようとすると抵抗があります。
(4) 眼窩吹き抜け骨折 抵抗あり
骨折部に下直筋や周囲組織がはさまれ、上転方向に抵抗がみられます。
【補足】
上転障害が下直筋の制限による場合もあり、その場合は牽引試験で抵抗が出ます。牽引試験は、麻痺性か制限性かを見分けて術式を選ぶのに使います。
出典:2024年(令和6年) 視能訓練士国家試験 問64(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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