血液に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
人体の働きと医薬品 第64問
血液に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a アルブミンは、血液の浸透圧を保持する働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。b ヘモグロビンは鉄分と結合した細胞で、肺胞の毛細血管で酸素分子と結合し、末梢組織の毛細血管で酸素分子を放出する性質がある。c 免疫グロブリンは、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。d 好中球は白血球の約3分の1を占め、細菌やウイルス等の異物を認識したり、それらに対する抗体を産生する。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
正答 (2)
正答は (2)。(a)正、(b)誤、(c)正、(d)誤です。
【(a)正しい ―― アルブミンの二つの働き】
アルブミンは血漿タンパク質の中で最も多いもので、次の二つの働きがあります。
血液の浸透圧を保持する(血漿成分が血管から漏れ出るのを防ぐ)
ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成し、それらが血液によって
運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする
後者は、医薬品の血中濃度を理解するうえで重要です。アルブミンと結合している間、その医薬品は薬効を発揮せず、腎臓からも排泄されません。結合していない遊離の分だけが効く、という関係です。高齢者や肝臓病の人ではアルブミンが減るため、遊離の成分が増えて作用が強く出やすくなる、という説明にもつながります。
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【(b)が誤り ―― ヘモグロビンは細胞ではない】
ヘモグロビンは、鉄分を含む赤い色素(ヘム)とタンパク質(グロビン)が結合したタンパク質です。細胞ではありません。ヘモグロビンは赤血球の中に存在するもので、赤血球そのものが細胞です。
働きについての記述は正しく、
酸素濃度の高い肺胞の毛細血管で酸素分子と結合し、酸素濃度の低い末梢組織の毛細血管で酸素分子を放出する
という性質をもちます。誤っているのは「鉄分と結合した細胞」という部分だけです。こうした一語だけを差し替える出題の仕方に慣れてください。
【(c)正しい ―― 免疫グロブリンは抗体】
免疫グロブリンは、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担います。血漿タンパク質の一種で、グロブリンと呼ばれる分画に含まれます。
【(d)が誤り ―― 好中球は最も数が多く、抗体は作らない】
好中球は白血球の約60パーセントを占め、最も数が多い白血球です。「約3分の1」は誤りです。好中球の働きは、血管壁を通り抜けて組織内に入り込み、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解することです。抗体を産生するのは好中球ではありません。
【白血球の三本柱を数字とセットで】
好中球 …… 約60パーセント。食作用で異物を取り込んで分解
リンパ球 …… 約3分の1。T細胞は異物を認識し、
B細胞は抗体を産生する
単球 …… 約5パーセント。最も大きい。組織に移行して
マクロファージ(貪食細胞)となる
設問の(d)は、リンパ球の説明と好中球の割合を混ぜ合わせたものです。「約3分の1」と「抗体を産生」という二つの手がかりから、リンパ球の話だと見抜けるようにしておきましょう。
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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