循環器系に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。…

人体の働きと医薬品 第63問

循環器系に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。a 消化管では生体に悪影響を及ぼす物質が取り込まれることがあるため、吸収された物質は、代謝や解毒を受けた後に全身を循環する。b 毛細血管の血管壁を通して酸素と栄養分が血液中から組織へ運び込まれ、それと交換に窒素や老廃物が血液中に取り込まれる。c 心臓が収縮したときの血圧を最大血圧、弛緩したときの血圧を最小血圧という。d 心臓の上部左右の心房には、血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があり、拍動と協調して交互に開閉する。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。 【(a)正しい ―― 門脈と肝臓の関門】 消化管では、生体に悪影響を及ぼす物質が取り込まれることがあります。そのため、消化管で吸収された物質は、門脈という血管を通ってまず肝臓へ送られ、代謝や解毒を受けてから全身を循環します。 これを肝初回通過効果といいます。飲み薬が注射薬より効きにくいことがあるのは、この仕組みのためです。逆にいえば、坐剤や舌下錠は肝臓を通らずに循環血液に入るため、効果が現れるのが速い、という説明につながります。 【(b)が誤り ―― 取り込まれるのは二酸化炭素】
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毛細血管の血管壁を通して、酸素と栄養分が血液中から組織へ運び込まれ、それと交換に二酸化炭素や老廃物が血液中に取り込まれます。設問は「窒素や老廃物」としており、ここが誤りです。窒素は空気の大部分を占めますが、体内の代謝で交換される気体ではありません。 【(c)正しい ―― 最大血圧と最小血圧】 心臓が収縮したときの血圧を最大血圧、弛緩したときの血圧を最小血圧といいます。収縮期に血液が押し出されて血管にかかる圧力が最も高くなるので、そのまま理解して構いません。 【(d)が誤り ―― 弁があるのは心室】 心臓の下部左右の心室には、血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があり、拍動と協調して交互に開閉します。設問は「上部左右の心房」としている点が誤りです。 心臓のつくりを整理しておきます。  右心房 …… 全身から戻った血液(静脈血)を受け取る  右心室 …… 血液を肺へ送り出す(肺循環)  左心房 …… 肺から戻った血液(動脈血)を受け取る  左心室 …… 血液を全身へ送り出す(体循環) 弁は、血液が逆流しないようにするためのものです。心房は血液を受け取って心室に送るだけなので、「取り込む側と送り出す側の両方に弁がある」のは心室だ、と理解してください。 【ついでに押さえておきたいこと】 四肢を通る静脈では、血流が重力の影響を受けやすいため、逆流を防ぐ弁が発達しています。動脈には基本的に弁はありません。

出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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