低酸素症(ハイポキシァ)について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…

空中航法 第1問

低酸素症(ハイポキシァ)について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)大気中に酸素の占める割合は地上からはるか上空に至るまで約21%とほぼ一定であるから飛行高度の増大、つまり大気圧の減少に対応して酸素不足の傾向は増大する。この時、呼吸数を増やしたり、深呼吸をすると低酸素症(ハイポキシァ)を防止する効果が期待できる。(b)低酸素症(ハイポキシァ)と過呼吸とは初期の兆候がよく似ているが両者は同時に発生することはない。(c)低酸素症(ハイポキシァ)は体内から必要以上に酸素を排出してしまうため、 パイロットは頭がふらふらしたり、息苦しくなったり、眠くなったり、激しい耳鳴りや悪寒の症状を起こし、 そのために身体はさらに低酸素症を増幅させる結果をきたす。環境適応能力と方向感覚の喪失および筋肉けいれんの痛みなどによって、ついにはパイロットのすべての能力が失われ、 やがて人事不省となることもある。(d)喫煙や排気ガスに含まれる一酸化炭素の吸引は、血液の酸素運搬能力が既に気圧高度5,000 フィート以上における酸素運搬能力と同等な程度にまで減少してしまい、それだけ低酸素症(ハイポキシァ)にかかり易くなる。

正答 (1)
正答は (1)。深呼吸では低酸素症を防げず、過呼吸と同時にも起こり、(c)は過呼吸の説明なので、正しいのは(d)だけです。 (a)誤り。酸素の割合が約21%でほぼ一定でも、高度が上がると酸素の分圧が下がります。呼吸数を増やしたり深呼吸をしたりしても防げず、かえって過呼吸を招きます。(b)誤り。初期の兆候はよく似ており、両者が同時に起こることもあります。(c)誤り。必要以上に吐き出してふらつき・耳鳴り・筋肉のけいれんなどを起こすのは、二酸化炭素を吐き出しすぎる過呼吸の説明です。(d)正しい。一酸化炭素はヘモグロビンと強く結び付くので、喫煙などで血液の酸素を運ぶ力が下がり、5,000ft以上の高度にいるのと同じ程度になります。 【覚え方】 低酸素症は「酸素が足りない」、過呼吸は「二酸化炭素を吐きすぎ」です。

出典:令和元年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問1(国土交通省 公表)出典元ページ

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