GNSSについての説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
施設 第4問
GNSSについての説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)GPSは、人工衛星による測位システムであり航空法上、航空保安無線施設に含まれる。(b)SBASは、静止衛星からGPS補強信号を放送する補強システムで、補強信号は航空路からターミナル空域までの広い範囲に渡って提供される。(c)GBASの利用可能な範囲は、局地的(20~30マイル程度)となり覆域不足のため、CATⅢカテゴリー進入は困難となる。(d)最も一般的なABASとしては、GPS受信機の内部処理で実現されるRAIMがある。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(b)(d)の2つです。
【(b)正しい ―― SBAS】
SBAS(Satellite Based Augmentation System)は、静止衛星からGPS補強信号を放送する補強システムです。
補強信号は航空路からターミナル空域までの広い範囲にわたって提供されます。静止衛星から放送するため、一つの衛星で広大な地域をカバーできます。
【(d)正しい ―― ABASとRAIM】
ABAS(Aircraft Based Augmentation System)は、航空機側で補強する方式です。
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最も一般的なものがRAIMで、GPS受信機の内部処理で実現されます。複数の衛星から得た情報の整合性を照合し、おかしな値を出している衛星を見つけ出します。
外部の設備を一切必要としないのが利点ですが、十分な数の衛星が見えていることが前提になります。
【(a)が誤り ―― GPSは航空保安無線施設ではない】
GPSは米国が運用する測位システムであり、日本の航空法が定める航空保安無線施設には含まれません。
航空法施行規則に挙げられているのは衛星航法補助施設で、これはGPSを補強する側の設備を指します。
GPS …… 基になる測位システム(他国が運用)
衛星航法補助施設 …… それを補強する施設
【(c)が誤り ―― GBASはカテゴリーⅢまで可能】
GBAS(Ground Based Augmentation System)は、地上局から補強信号を提供します。
利用できる範囲が局地的であるのはそのとおりですが、そのぶん精度が高く、国際標準上はカテゴリーⅢ精密進入まで可能とされています。
「覆域不足のためカテゴリーⅢは困難」という記述は誤りです。
【広さと精度は裏返し】
SBAS …… 広い範囲 / 精度はGBASに劣る
GBAS …… 狭い範囲 / 精度が高い
静止衛星からの信号は広大な地域をカバーできますが、その地域内のどこでも同じ補正値を使うため、精度に限界があります。GBASは空港ごとに地上局を置き、その場所に最適化した補正値を送るので、精密進入に使える精度が得られます。
【三つの補強方式】
ABAS …… 機上で補強(RAIM)
SBAS …… 衛星から補強(広域)
GBAS …… 地上局から補強(局地・高精度)
「どこで補強するか」で区別すれば、性質も導けます。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 施設 問4(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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