87 歳男性。畑仕事中に意識がもうろうとなり、A病院に救急搬送された。現病歴と服用している薬剤の有無は不明であった。検査…

薬学実践問題(物理) 第199問

87 歳男性。畑仕事中に意識がもうろうとなり、A病院に救急搬送された。現病歴と服用している薬剤の有無は不明であった。検査の結果、血清ナトリウム値が108 mEq/L と低ナトリウム血症を認めた。治療のため、3 %塩化ナトリウム水溶液での点滴加療を開始することにした。処方内容や投与方法など治療方針について医師からICU 担当薬剤師に確認の依頼があった。(処方)生理食塩液(500 mL/ボトル) 1 本10%塩化ナトリウム注射液(20 mL/アンプル)7.5 本(150 mL)医師コメント:末梢点滴(自然滴下、30 mL/時間)A病院の医療安全マニュアルには、生理食塩液に対する浸透圧比4 を超える注射液を投与する場合は中心静脈より投与することと記載されている。塩化ナトリウム水溶液におけるイオン強度や活量に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

正答 (2)(4)
正答は (2)と(4)。イオン強度が高いほどイオンどうしの相互作用が強まり、活量は活量係数とモル分率の積で表されます。 イオン強度は I=½Σcᵢzᵢ²(c は濃度、z は電荷数)で、溶液中のイオンの多さと電荷の大きさを表します。イオン強度が高いとイオンどうしが近くなり、相互作用が強まって活量係数は小さくなります。活量は「実際に働く濃度」で、a=γ・x(モル分率で表す場合)です。 108 mmol/L の NaCl のイオン強度 I=½×(108×1²+108×1²)=108 mmol/L
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【ほかの選択肢】 (1) イオン強度は電荷数の2乗に依存する 誤り (3) 計算すると108 mmol/L。54 mmol/L ではない 誤り (5) 平均活量は a±=√(a₊・a₋)(相乗平均)。紙面の (a₊・a₋)/2 ではない 誤り

出典:第108回 薬剤師国家試験 問199(厚生労働省 公表)出典元ページ

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