次の記述は、アマチュア局の24〔MHz〕帯以下の周波数帯において使用される周波数偏移(F1B)通信(RTTY)の一般的な…
無線工学 無線工学 A-15
次の記述は、アマチュア局の24〔MHz〕帯以下の周波数帯において使用される周波数偏移(F1B)通信(RTTY)の一般的な動作原理等について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- (1)発射される電波は、電信符号のマークとスペースに対応して、発射電波の中心周波数を基準にそれぞれ正又は負へ一定値だけ偏移させる。
- (2)マークとスペースの切替え(偏移)は、搬送波を直接キーイングするFSK(Frequency Shift Keying)方式や、可聴周波数によりキーイングした信号を、SSB 送信機のマイクロホン端子等に入力して送信するAFSK(Audio Frequency Shift Keying)方式があり、一般的にはAFSK 方式の方が発射する電波の占有周波数帯幅が広がりにくい。
- (3)マークかスペースのどちらかの周波数を固定し、他方の周波数の偏移量を大きくするほど信号対雑音比(S/N)が改善されるが、占有周波数帯幅は広くなる。
- (4)電波は、電信符号のマークかスペースのどちらかが常に発射されているため、受信機側においてはAGC が有効に動作し、周期性フェージングの影響を軽減できる。
- (5)復調は、2個の帯域フィルタ(BPF)によりマークとスペースを分離する方法があるが、近年ではコンピュータのソフトウェアによる復調が使われることが多い。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
【結論】
RTTY のマークとスペースの切り替えには、送信機の発振周波数を直接キーイングする FSK 方式と、可聴周波数の2つのトーンで切り替えた信号を SSB 送信機のマイクロホン端子などに入れる AFSK 方式があります。ここまでは正しい説明です。
ただし AFSK 方式は、可聴信号が送信機の音声回路を通るので、入力レベルが大きすぎたり、トーンにひずみや高調波があったりすると、不要な成分も一緒に送り出され、占有周波数帯幅が広がるおそれがあります。「一般的には AFSK 方式の方が広がりにくい」とはいえません。公表の正答でもこの記述が誤りとされています。
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【正しい選択肢】
(1) マークとスペースに対応して、中心周波数を基準に正・負へ一定値だけ周波数を偏移させます
(3) 偏移量を大きくするとマークとスペースを区別しやすくなり S/N は改善しますが、占有周波数帯幅は広くなります
(4) マークかスペースのどちらかが常に発射されているので、受信側で AGC が有効に働き、周期性フェージングの影響を軽くできます
(5) 2個の帯域フィルタでマークとスペースを分ける方法のほか、近年はコンピュータのソフトウェアで復調することが多くなっています
出典:2025年(令和7年)11月期 第一級アマチュア無線技士 無線工学 A-15(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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