次の記述は、電離層伝搬において発生する障害について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号か…
無線工学 無線工学 A-21
次の記述は、電離層伝搬において発生する障害について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。(1) D 層を突き抜けてF 層で反射する電波は、D 層の電子密度等によって決まる減衰を受ける。太陽の表面で爆発が起きると、多量のX 線などが放出され、このX 線などが地球に到来すると、D 層の電子密度を急激に[A]させるため、短波(HF)帯の通信が、太陽に照らされている地球の半面で突然不良になったり、又は受信電界強度が低下したりすることがある。このような現象を[B]という。この現象が発生すると、短波(HF)帯における通信が最も大きな影響を受ける。(2) これらの障害が発生したときの電離層における減衰は、使用周波数の[C]にほぼ反比例するので、高い周波数に切り替えて通信を行うなどの対策がとられている。
- (1)A: 増加 B: デリンジャー現象 C: 2乗
- (2)A: 増加 B: デリンジャー現象 C: 3乗
- (3)A: 増加 B: 磁気嵐 C: 2乗
- (4)A: 減少 B: 磁気嵐 C: 2乗
- (5)A: 減少 B: 磁気嵐 C: 3乗
正答 (1)
正答は (1)。
【結論】
A 増加 太陽面の爆発(フレア)で放出された X 線などが地球に届くと、D層の電子密度が急に増えます。
B デリンジャー現象 電子密度の増えたD層で短波(HF)帯の電波が強く吸収され、太陽に照らされている昼側の地球で、通信が突然不良になったり受信電界強度が下がったりします。これをデリンジャー現象といいます。
C 2乗 電離層での減衰(吸収)は、使用周波数のほぼ2乗に反比例します。そのため、高い周波数に切り替えると影響を減らせます。
【誤りの選択肢】
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(2) 減衰は周波数の3乗ではなく2乗にほぼ反比例します
(3)・(4)・(5) 磁気嵐は、太陽から来る荷電粒子の影響で地磁気や電離層(F層)が乱れる現象で、フレアの後しばらくたってから起こり、昼夜を問わず長く続きます。D層の電子密度の急な増加による突然の通信不良は、デリンジャー現象です
【見分け方】
デリンジャー現象は「突然、昼の半球だけ、短時間(数十分〜数時間)」、磁気嵐は「遅れて来て、地球全体、長く続く」と区別して覚えます。
出典:2025年(令和7年)11月期 第一級アマチュア無線技士 無線工学 A-21(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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