次の記述は、SDR(Software Defined Radio:ソフトウェア無線)受信機の概要等について述べたものであ…
無線工学 無線工学 A-14
次の記述は、SDR(Software Defined Radio:ソフトウェア無線)受信機の概要等について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の[ ]内には同じ字句が入るものとする。(1) SDR とは、一般に電子回路に変更を加えることなく、制御ソフトウェアを変更することによって、無線通信方式(変調方式など)を切替えることが可能な無線通信又はその技術を指す。(2) 図に示す原理的なSDR 受信機の信号処理例として、高周波信号を[A]によりI/Q(In phase/Quadrature phase)信号に変換後、A-D 変換器でI/Q 信号を数値データに変換し、デジタル信号処理部により数値データを演算し目的の信号を取出す方式がある。(3) ダイレクトコンバージョン(ゼロIF)方式のSDR 受信機は、原理的に[B]が発生しない等の多くの長所があるが、受信信号が強すぎるとA-D 変換器で[C]が発生し、デジタル信号への正常な変換ができなくなるという短所もある。
- (1)A: デジタルフィルタ B: 感度抑圧効果 C: 折返し雑音
- (2)A: デジタルフィルタ B: 影像周波数妨害 C: オーバーフロー
- (3)A: 直交ミクサ B: 感度抑圧効果 C: 折返し雑音
- (4)A: 直交ミクサ B: 影像周波数妨害 C: オーバーフロー
- (5)A: 直交ミクサ B: 感度抑圧効果 C: オーバーフロー
正答 (4)
正答は (4)。
【結論】
A 図の「A」は、発振器の出力と、それを π/2 移相した出力とを、それぞれ高周波信号と掛け合わせる部分です。これを直交ミクサといい、同相の I 信号と直交の Q 信号を作ります
B ダイレクトコンバージョン(ゼロIF)方式は、受信周波数と同じ周波数の局部発振で直接ベースバンドに変換します。中間周波数を使わないので、スーパヘテロダイン方式で問題になる影像周波数妨害が原理的に生じません
C 受信信号が強すぎると、A-D 変換器が表せる最大値を超えてしまいます。これをオーバーフローといい、正常なデジタル信号に変換できなくなります
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したがって「直交ミクサ・影像周波数妨害・オーバーフロー」の (4) です。
【誤りの選択肢】
(1) (2) デジタルフィルタは A-D 変換の後の数値データを処理するもので、I/Q 信号への変換はしません
(1) (3) (5) 感度抑圧効果は強い妨害波で受信感度が下がる現象で、ゼロIF 方式でも起こりえます
(1) (3) 折返し雑音は、標本化周波数の半分を超える成分が低い周波数に折り返る現象で、強すぎる入力そのものの問題ではありません
出典:2026年(令和8年)8月期(臨時) 第一級アマチュア無線技士 無線工学 A-14(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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