発破後の後ガスに関するAからEまでの記述のうち、適切なもののみを全てあげた組合せは、(1)~(5)のうちどれか。…
火薬類の知識 第15問
発破後の後ガスに関するAからEまでの記述のうち、適切なもののみを全てあげた組合せは、(1)~(5)のうちどれか。A 発破後の後ガス中に含まれる一酸化窒素及び二酸化窒素は、それぞれ単独で存在することがほとんどない。そのうちの二酸化窒素は毒性が強く、目、鼻及び呼吸器官を強く刺激するので、少量でもその存在を感じることができる。B 発破後の後ガス中の一酸化炭素は、爆薬の酸素バランスをややマイナスにとればその発生を抑えることができる。C 発破後の後ガス中の酸化窒素は、爆薬の酸素バランスが1g/100g以上になると急に増加する。D 酸素バランスとは、爆発性化合物100gが爆発的に分解して、炭素はCO₂に、水素はH₂Oに、窒素はN₂になったとした場合の酸素の過不足をg[グラム]で表したものである。E 一酸化炭素は、無色・無臭の気体で、血液中のヘモグロビンと結合して体内の酸素供給能力を妨げ、頭痛、頭重、吐き気、めまいなどの症状があり、ガス濃度が高いと死亡する危険がある。
- (1)A,B,C,E
- (2)A,C
- (3)A,D,E
- (4)B,C,D,E
- (5)B,D
正答 (3)
正答は (3)。A,D,E が適切な記述です。
【適切なもの】
A 一酸化窒素及び二酸化窒素は、それぞれ単独で存在すること
がほとんどない。二酸化窒素は毒性が強く、目、鼻及び呼吸
器官を強く刺激するので、少量でもその存在を感じられる
D 酸素バランスとは、爆発性化合物100gが爆発的に分解して、
炭素はCO₂に、水素はH₂Oに、窒素はN₂になったとした
場合の酸素の過不足をgで表したもの
E 一酸化炭素は無色・無臭の気体で、ヘモグロビンと結合して
体内の酸素供給能力を妨げる
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【適切でないもの】
B 一酸化炭素は、酸素バランスをマイナスにすると増える
→ 「マイナスにとれば発生を抑えられる」は逆
C 酸化窒素は、酸素バランスが2.5g/100g以上で急増
→ 「1g/100g」は誤り
【酸素バランス】
火薬類が完全に反応するのに、酸素が足りているかどうか
プラス 酸素が余る → 窒素酸化物が増える
ゼロ ちょうど → 有毒ガスが最も少ない
マイナス 酸素が足りない → 一酸化炭素が増える
【マイナスでCOが増えるわけ】
酸素が足りない → 炭素が燃えきらない
十分な酸素があれば C + O₂ → CO₂
酸素が足りなければ C + ½O₂ → CO
不完全燃焼と同じ理屈です。ストーブの換気が悪いと一酸化炭素が出るのと、まったく同じことが起きています。
【BとCの誤りどころ】
B 向きの誤り COは、マイナスにとるとかえって増える
C 数値の誤り 酸化窒素が急に増えるのは2.5g/100g以上
(プラスに寄ると酸化窒素が増えるという向きは正しい)
COを減らしたい → 酸素バランスをゼロに近づける
窒素酸化物を減らしたい → やはりゼロに近づける
ゼロがいちばん良いのであって、どちらかに振れば必ずどれかの有毒ガスが増えます。
【二酸化窒素の特徴】
赤褐色で刺激臭がある
だから少量でも気づけます。一方、一酸化炭素は無色・無臭なので気づけません。この違いが、A・Eの記述に表れています。
【気づけないほうが危ない】
一酸化炭素は、知らないうちに吸い込んでしまう
ヘモグロビンとの結合力が酸素の200倍以上あり、わずかな濃度でも中毒を起こします。発破後は必ず換気し、時間をおいてから入ります。
出典:発破技士 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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