工業雷管に関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。…
火薬類の知識 第13問
工業雷管に関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。
- (1)工業雷管は、金属製の管体に起爆薬と添装薬を詰めたもので、導火線を用いて点火し、爆薬を起爆させる。
- (2)工業雷管の起爆薬は、過酸化バリウム、酸化鉛などが主剤である。
- (3)工業雷管の添装薬は、ペンスリット、テトリルなどが主剤である。
- (4)工業雷管は、鉛板試験において4mmの厚さの鉛板を貫く性能を有する。
- (5)工業雷管は、鈍性爆薬試験においてTNT70%、タルク30%の鈍性爆薬を起爆する性能を有する。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でない記述です。
工業雷管の起爆薬は、ジアゾジニトロフェノール(DDNP)やアジ化鉛などが主剤です。「過酸化バリウム、酸化鉛」ではありません。
【雷管の構造】
金属製の管体の中に、二層の火薬が詰めてある
起爆薬 管の口側。わずかな刺激で爆発する
→ DDNP、アジ化鉛など
添装薬 管の底側。起爆薬の爆発を受けて爆ごうし、
爆薬を起爆させる
→ ペンスリット、テトリルなど
【二層になっているわけ】
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敏感さと威力を、二段で受け持つ
起爆薬はわずかな火で爆発する代わりに、威力はそれほどありません。添装薬は鈍感だが威力が大きい。この二つを組み合わせることで、小さな火から大きな爆発へとつなげます。
【ほかの選択肢】
(1) 工業雷管は、金属製の管体に起爆薬と添装薬を詰めたもので、
導火線を用いて点火し、爆薬を起爆させる 適切
(3) 工業雷管の添装薬は、ペンスリット、テトリルなどが主剤
適切
(4) 工業雷管は、鉛板試験において4mmの厚さの鉛板を貫く
性能を有する 適切
(5) 工業雷管は、鈍性爆薬試験においてTNT70%、タルク30%
の鈍性爆薬を起爆する性能を有する 適切
【工業雷管と電気雷管】
工業雷管 導火線で点火する
電気雷管 脚線に電流を流し、白金線を発熱させて点火
管体の中身(起爆薬と添装薬)は同じです。点火の仕方だけが違います。
【鉛板試験】
雷管を鉛板の上で爆発させ、貫通するかを見る
→ 4mmの鉛板を貫く性能
雷管の威力を確かめる試験です。
【鈍性爆薬試験】
TNT70%、タルク30%という、わざと鈍くした爆薬を用意する
これを起爆できれば、実用の爆薬は確実に起爆できるという保証になります。厳しい条件で試すわけです。
【起爆薬の性質】
摩擦、衝撃、熱にきわめて敏感
だから雷管は、落としたり、ぶつけたり、無理に引っぱったりしてはなりません。脚線を伸ばすときも、管体を握らず脚線を持ちます。
出典:発破技士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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