溶接部に対する浸透探傷試験について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接部の検査方法の概要に関する知識 第29問
溶接部に対する浸透探傷試験について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)溶接の中間層の融合不良やブローホールの発見に有効である。
- (2)表面に存在しているきずで、肉眼で発見しにくい程度の小さなものでも良く探知できる。
- (3)染色した浸透液を用いたときは、現像液を塗布すると、きず部は、通常、赤色を呈する。
- (4)蛍光物質を含む浸透液を用いたときは、紫外線を当てると、きず部は蛍光を発する。
- (5)操作が簡単であり、非磁性材を含むあらゆる金属に応用することができる。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切でありません。
浸透探傷試験は、溶接の中間層の融合不良やブローホールには使えません。表面に開口しているきずしか見つけられないからです。
浸透液がきずの中に染み込み、それが現像液に吸い出されて像になる、という仕組みです。口が開いていなければ、液は入れません。
【ほかの選択肢】
(2) 表面に存在しているきずで、肉眼で発見しにくい程度の小さなものでも良く探知できる 正しい
(3) 染色した浸透液を用いたときは、現像液を塗布するときず部は通常、赤色を呈する 正しい
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(4) 蛍光物質を含む浸透液を用いたときは、紫外線を当てるときず部は蛍光を発する 正しい
(5) 操作が簡単であり、非磁性材を含むあらゆる金属に応用できる 正しい
【浸透探傷試験の手順】
前処理 表面の汚れや油を落とす
浸透 浸透液を塗り、きずに染み込ませる
除去 表面の余分な浸透液をふき取る
現像 現像液を塗り、きずの中の液を吸い出す
観察 赤い線、または蛍光の線として見る
【「中間層」に使えることもある、ただし】
多層溶接の途中で、そのときの表面を調べることはできる
第1層目を溶接した直後に、その表面を調べるのは有効です。しかし次の層で覆われてしまえば、もう見えません。「中間層の融合不良」は覆われた内部の話なので、検出できません。
【内部のきずを見たいとき】
放射線透過試験、超音波探傷試験
【磁粉探傷試験との使い分け】
磁粉探傷 鉄など磁性のある材料だけ。表面と、表面のすぐ下も見える
浸透探傷 材料を選ばない。表面に開口したきずだけ
出典:普通ボイラー溶接士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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