ボイラーの胴の溶接継手において、重ね溶接を行ってはならない部分は、次のうちどれか。…
ボイラーの工作及び修繕方法に関する知識 第8問
ボイラーの胴の溶接継手において、重ね溶接を行ってはならない部分は、次のうちどれか。
- (1)板の厚さが14㎜の胴の長手継手
- (2)板の厚さが12㎜のドームの取付部
- (3)強め材の取付部
- (4)板の厚さが12㎜の裏当金の取付部
- (5)板の厚さが14mmの胴の周継手
正答 (1)
正答は (1)。板の厚さが14㎜の胴の長手継手です。
重ね溶接(重ね継手)は、板を重ねて周囲をすみ肉で留める継手です。根元に溶け込まない部分が残るので、強い引張りを受ける継手には使えません。
胴の長手継手は、周方向の引張応力を受け、その応力は周継手の2倍になります。ボイラーでいちばん厳しい継手なので、重ね溶接は認められていません。
【ほかの選択肢】
(2) 板の厚さが12㎜のドームの取付部 差し支えない
(3) 強め材の取付部 差し支えない
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(4) 板の厚さが12㎜の裏当金の取付部 差し支えない
(5) 板の厚さが14mmの胴の周継手 差し支えない
【長手継手と周継手】
長手継手 胴の軸と平行。周方向の引張応力を受ける
周継手 胴を一周する。軸方向の引張応力を受ける
周方向の応力 = 軸方向の応力 × 2
同じ胴でも、長手継手のほうが2倍厳しい。ここが分かれ目です。
【重ね溶接が弱いわけ】
重ねた板の間に、溶けていないすき間が残る
そのすき間の先が、切欠きと同じ働きをします。引張りを受ければそこから割れが進みます。突合せ溶接なら、板の厚さいっぱいまでつながります。
【取付部なら差し支えないわけ】
ドーム、強め材、裏当金は、胴そのものの強さを受け持っていない
胴に載っている部品を留めるための継手なので、胴の長手継手ほどの力はかかりません。
【板厚の数字にまどわされない】
この問題では、12㎜と14㎜の違いが答えを決めているのではない
見るのは「どこの継手か」です。
出典:普通ボイラー溶接士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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