ボイラーの突合せ溶接継手の試験板に対する引張試験について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接部の検査方法の概要に関する知識 第29問
ボイラーの突合せ溶接継手の試験板に対する引張試験について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)引張試験は、試験片の引張強さが母材の常温における引張強さの最小値以上である場合に合格とされる。
- (2)試験片の厚さが厚いために切り分けたものによって引張試験を行う場合には、切り分けた試験片の95%以上が引張試験に合格しなければならない。
- (3)試験片が母材の部分で切れた場合には、その引張強さが母材の常温における引張強さの最小値の95%以上で、溶接部に欠陥がないときは合格とみなされる。
- (4)引張試験で不合格となった場合であって、不合格の原因が母材の欠陥にあるときは、当該試験を無効とすることができる。
- (5)引張試験で不合格となった場合であって、試験成績が規定の90%以上のときは、再試験を行うことができる。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でありません。
切り分けたものによって引張試験を行う場合は、切り分けた試験片の全部が合格しなければなりません。95%以上ではありません。
一か所でも基準に届かなければ、その継手は不合格です。厚い板を一本の試験片にできないから分けているだけで、全部合わせて一つの継手なのですから、当然のことです。
【ほかの選択肢】
(1) 引張強さが母材の常温における引張強さの最小値以上であれば
合格 正しい
(3) 母材の部分で切れた場合、引張強さが最小値の95%以上で
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溶接部に欠陥がなければ合格とみなす 正しい
(4) 不合格の原因が母材の欠陥にあるときは、当該試験を無効と
することができる 正しい
(5) 試験成績が規定の90%以上のときは、再試験を行うことができる
正しい
【数字の出どころを分ける】
母材で切れたときの合格線 最小値の95%以上
再試験ができる線 規定の90%以上
切り分けた試験片 全部が合格
95という数字を、切り分けた試験片のほうに付け替えたのが、この設問の仕掛けです。
【母材で切れても合格になるわけ】
溶接部より母材が先に切れたなら、継手は母材より強い
継手の強さを調べるのが目的ですから、溶接部が母材に勝っていることが示されれば、目的は果たされています。
【無効と不合格は別】
無効 試験そのものがやり直しになる(母材のせい)
不合格 継手が基準に届かなかった
出典:特別ボイラー溶接士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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