ボイラーの胴の溶接方法について、適切でないものは次のうちどれか。…
ボイラーの工作及び修繕方法に関する知識 第6問
ボイラーの胴の溶接方法について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)胴の長手継手で厚さの異なる板の突合せ溶接の場合、継手面の食い違い量は、薄い方の板の厚さが24mmのときは3.2mm以下とする。
- (2)胴の周継手で厚さの異なる板の突合せ溶接の場合、継手面の食い違い量は、薄い方の板の厚さが19mmのときは5mm以下とする。
- (3)厚さが異なる板の突合せ溶接では、テーパ部の必要な長さは片側面における板厚の差の3倍以上とする。
- (4)胴板の厚さが16mmで、胴の外径が610mmの構造上突合せ両側溶接ができない周継手は、突合せ片側溶接とすることができる。
- (5)裏当てを用いる突合せ片側溶接継手では、裏当てが残っていないものは、裏当てが残っているものに比べ、溶接継手の効率は高い方の値をとることができる。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でありません。
胴の周継手で厚さの異なる板を突合せ溶接する場合、継手面の食い違い量は、薄い方の板の厚さが19mmのときは5mm以下ではありません。
周継手の許容値は4.8mmです。5mmでは、わずかですが超えます。
【ほかの選択肢】
(1) 胴の長手継手で、薄い方の板の厚さが24mmのときは3.2mm以下
正しい
(3) 厚さが異なる板の突合せ溶接では、テーパ部の必要な長さは
片側面における板厚の差の3倍以上 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) 胴板の厚さが16mmで、胴の外径が610mmの構造上突合せ両側溶接が
できない周継手は、突合せ片側溶接とすることができる 正しい
(5) 裏当てが残っていないものは、残っているものに比べ、溶接継手の
効率は高い方の値をとることができる 正しい
【長手継手と周継手で値が違う】
長手継手 厳しい → 3.2mm
周継手 やや緩い → 4.8mm
長手継手は周方向の応力(軸方向の2倍)を受けるので、段が残ることに対しても厳しくなっています。
【数字の覚え方】
3.2mm と 4.8mm
どちらもきりの悪い数字ですが、これは インチ系の 1/8 インチと3/16 インチに由来します。だから「5mm」のような丸い数字は、そもそも出てきません。
【食い違い(目違い)が困るわけ】
段が残ると、力の流れがそこで折れ曲がる
まっすぐ引っぱっているつもりでも、段のところで曲げ応力が生じ、そこが割れの起点になります。
【テーパを付けるわけ】
厚さが急に変わると、そこに応力が集中する
厚いほうを削り、板厚の差の3倍以上の長さをかけて、ゆるやかに落とします。
【裏当てが残ると効率が下がるわけ】
裏当てと母材の間に、溶けていないすき間が残る
出典:特別ボイラー溶接士 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「ボイラーの工作及び修繕方法に関する知識」のほかの問題
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第6問ボイラーの胴の溶接方法について、適切でないものは次のうちどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第10問ボイラーの溶接部の溶接後熱処理の方法について、適切でないものは次のうちどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第9問ボイラーの切り継ぎ溶接法による溶接修繕について、適切でないものは次のうちどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第8問ボイラーの胴の重ね溶接に関するAからDまでの記述のうち、適切なもののみを全て挙げた組合せ
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第7問ボイラーに取り付けられるステーの溶接に関するAからEまでの記述について、適切なもののみを
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第6問ボイラーの胴の溶接方法について、適切でないものは次のうちどれか。
スポンサーリンク

