ボイラーの溶接部の溶接後熱処理の方法について、適切でないものは次のうちどれか。…
ボイラーの工作及び修繕方法に関する知識 第10問
ボイラーの溶接部の溶接後熱処理の方法について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)胴の長手継手は、局部加熱の方法によることができない。
- (2)管寄せ及び管の周継手は、局部加熱の方法によることができる。
- (3)胴板の一部を切り取り、管台やフランジの取付物を突合せ溶接した部分は、炉内加熱の方法によらなければならない。
- (4)溶接後熱処理を行うときの炭素鋼の溶接部の最低保持温度は、595℃とする。
- (5)溶接後熱処理を行うときの炭素鋼の溶接部の最低保持温度での最小保持時間は、溶接部の厚さが30mmのときは1時間とする。
正答 (5)
正答は (5)。これが適切でありません。
炭素鋼の溶接部の最低保持温度での最小保持時間は、溶接部の厚さが30mmのときに1時間では足りません。1時間なのは厚さ25mmのときです。
【保持時間の決め方】
厚さ25mm → 1時間
厚さ50mm → 2時間
保持時間は、厚さが増すほど長くなります。30mmは25mmより厚いので、1時間より長い保持時間が要ります。
【ほかの選択肢】
(1) 胴の長手継手は、局部加熱の方法によることができない 正しい
(2) 管寄せ及び管の周継手は、局部加熱の方法によることができる
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正しい
(3) 胴板の一部を切り取り、管台やフランジの取付物を突合せ溶接した
部分は、炉内加熱の方法によらなければならない 正しい
(4) 炭素鋼の溶接部の最低保持温度は、595℃ 正しい
【炉内加熱と局部加熱】
炉内加熱が原則
局部加熱にできるのは、胴、管寄せ、管等の周継手など
周継手は帯のようにぐるりと一周しているので、その帯だけを均一にあたためられます。長手継手や、面の中にある取付部の継手は、その周囲だけを均一に加熱できません。
【最低保持温度】
炭素鋼 595℃
母材の区分(低合金鋼など)によって、これより高い温度が定められています。
【溶接後熱処理の目的】
残留応力を取り除く
硬くなった熱影響部を軟らかくする
拡散性水素を逃がす
厚いものほど、内部まで温度が行きわたるのに時間がかかります。だから保持時間は厚さで決まります。
出典:特別ボイラー溶接士 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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