ボイラーの胴の溶接方法について、適切でないものは次のうちどれか。…
ボイラーの工作及び修繕方法に関する知識 第6問
ボイラーの胴の溶接方法について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)胴板の溶接は、変更又は修繕のときの溶接その他下向溶接が困難な溶接を除き、下向溶接を原則とする。
- (2)胴の長手継手で厚さの異なる板の突合せ溶接の場合、継手面の食い違い量は、薄い方の板の厚さが26mmのときは3.2mm以下とする。
- (3)厚さの異なる胴と鏡板との突合せ溶接の場合、継手は片側こう配とすることができる。
- (4)胴板の厚さが16mmで、胴の外径が610mmの構造上突合せ両側溶接ができない周継手は、突合せ片側溶接とすることができる。
- (5)裏当てを用いる突合せ片側溶接継手では、裏当てが残っているものは、裏当てが残っていないものに比べ、溶接継手の効率は高い方の値をとることができる。
正答 (5)
正答は (5)。これが適切でありません。
裏当てを用いる突合せ片側溶接継手では、裏当てが残っているものは、残っていないものに比べて溶接継手の効率は低い値になります。高い方の値はとれません。
【ほかの選択肢】
(1) 胴板の溶接は、変更または修繕のときの溶接その他下向溶接が
困難な溶接を除き、下向溶接を原則とする 正しい
(2) 胴の長手継手で厚さの異なる板の突合せ溶接の場合、継手面の
食い違い量は、薄い方の板の厚さが26mmのときは3.2mm以下
正しい
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(3) 厚さの異なる胴と鏡板との突合せ溶接の場合、継手は片側こう配と
することができる 正しい
(4) 胴板の厚さが16mmで、胴の外径が610mmの構造上突合せ両側溶接が
できない周継手は、突合せ片側溶接とすることができる 正しい
【裏当てが残ると効率が下がるわけ】
裏当てと母材の間に、溶けていないすき間が残る
そのすき間が切欠きとして働き、そこから割れが進みます。だから、裏当てを取り除いたものは効率の高い値を使えます。
【溶接継手の効率の並び】
両側突合せ溶接、またはこれと同等とみなされる片側突合せ溶接
→ 効率が高い
裏当金を残す片側突合せ溶接
→ 効率が低い
【効率が効いてくるところ】
板厚 = 圧力・内径から計算した値 ÷ 溶接継手の効率
効率が低ければ、それだけ板を厚くしなければなりません。
【食い違い量の数字】
長手継手 薄い方の板厚が26mmのとき3.2mm以下
周継手 同じ厚さでも、もう少し緩い値(4.8mm)
長手継手は周方向の応力(軸方向の2倍)を受けるので、段が残ることに対しても厳しくなっています。
【下向溶接を原則とするわけ】
溶けた金属が重力で落ち着き、スラグも浮きやすい
出典:特別ボイラー溶接士 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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