溶接用ジグの使用目的に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接施行方法の概要に関する知識 第11問
溶接用ジグの使用目的に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)工数を節減し、作業の能率を向上させる。
- (2)寸法精度を向上させる。
- (3)トウクラックを防止する。
- (4)溶接をできるだけ下向き姿勢でできるようにする。
- (5)溶接のひずみを防止する。
正答 (3)
正答は (3)。これが適切でありません。
トウクラック(止端割れ)を防ぐことは、溶接用ジグの使用目的ではありません。
止端割れは、熱影響部が硬くなり、そこに拡散性水素と応力が重なって起きる低温割れです。予熱、低水素系溶接棒、溶接後熱処理で防ぐもので、部材を押さえつけて防げるものではありません。
【ほかの選択肢】
(1) 工数を節減し、作業の能率を向上させる 正しい
(2) 寸法精度を向上させる 正しい
(4) 溶接をできるだけ下向き姿勢でできるようにする 正しい
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(5) 溶接のひずみを防止する 正しい
【トウとは】
ビードの止端(toe)のこと
トウクラックは止端割れ、ルートクラックはルート割れです。
【溶接用ジグの目的】
部材を決まった位置に固定する
ひずみや変形を防ぐ
寸法精度を上げる
下向き姿勢にして、作業を楽にし、品質をそろえる
工数を減らし、能率を上げる
同じものを多数作るときに、品質をそろえる
【ひずみ防止と割れ防止は別】
ひずみ 形が狂うこと → 押さえれば防げる
割れ 材料が切れること → 押さえても防げない
ジグが効くのは前者だけです。むしろ、がっちり固定すれば収縮の逃げ場がなくなり、割れやすくなります。
【止端が割れやすいわけ】
止端は、ビードと母材が角をつくるところ
形の上でも切欠きになっていて、応力が集中します。
【代表的なジグ】
ポジショナ 品物を傾けたり回したりする
ターニングローラ 円筒形の品物を載せて回す
出典:特別ボイラー溶接士 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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